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「A!部活来るか?」

『ごめん、今日も行けない』


「A!サッカーしようぜ!」

『守、今日も無理』


「A!!サッカー!!」

『俺はサッカーじゃないから無理です。』



同じような会話を2.3回ほど重ねた白石は、部活に来いと誘う円堂を苦笑いで見つめた。
豪炎寺から話を聞いたにも関わらず、円堂は俺はそんなの聞いてないと言わんばかりに絡んでくる。

嫌、ということは全くないのだが、ここまでくると呆れてしまう。



『なぁ守?俺暫く休むって豪炎寺くんが言ってなかったか?』

「ああ言った!」

『しゃあなんで、』

「俺はAとサッカーしたいんだ!お前のシュート受けなきゃ、満足できない!!」



放課後の教室。まだ数人残ってると言うのに円堂は思いきり叫んだ。
それはもう、廊下で歩いてた生徒達が顔を覗かせるくらいには大きな声で。

白石はこれ以上の視線を受けるのはまずい、と察して円堂の手を引いてとりあえず外に出る。



『守の言いたいことは分かったよ。
でも、今はどうしても無理なんだ』



慰めるように円堂の隣で笑う白石。
円堂はそんな彼の表情を見つめて、言葉につまる。



「……」

『ごめん』



白石は優しく円堂の頭を撫でると、それだけを言って帰路についてしまった。

それを見ていたサッカー部の風丸、染岡は目を合わせてため息をつく。



「……アイツ等があんなになってんの始めてだ」

「俺もだ。
変な事にならなきゃいいけどな」

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作者名:-naki- x他1人 | 作成日時:2018年5月28日 20時

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