【イナズマイレブン】怪傑の奇術師【男主】 (ページ42)

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攻めてくる尾刈斗中。
雷門は急いで戻るが、再び"ゴーストロック"で動きを封じられてしまう。

今回止めなければ尾刈斗中の勝利となって雷門は敗け、白石と豪炎寺という強者を入れたにも関わらず有無を言わせない廃部になってしまうのだ。
円堂はなんとか止めようと頭のなかで考えを巡らせ、ふと耳を澄ませた。

「マーレマーレ、マレトマレ。
マーレマーレ、マレトマレ……!」

「……!」

"『だから今言っただろ。俺は耳も目もそんなに良くないって。』"

「マーレマーレ、マレトマレ…
マーレマーレマレトマレ……止まれ!?
そうか!そうだったのか!」

漸く技の正体に気が付いた円堂は咄嗟に大声を上げた。

「ゴロゴロゴロ、
ドッカーーンッ!!!」

「"ファントムシュート"!」

「！(動ける!でも間に合わない!)
……だったら"熱血パンチ"!」

円堂は横に飛んでシュートを抑えると、相手は驚いたように目を見開く。
白石は『やっとか』と息を吐いた。

ゴーストロックの正体とは、視覚と聴覚に訴える催眠術。円堂は"ゴロゴロゴロ、ドカーン"という言葉で、止まれという暗示を打ち消したのだ。

試合前の挑発は、冷静さを失わせる為でもあった。。

『攻めよう、少林寺くん』

「でも、染岡さんのシュートじゃ!」

『大丈夫、染岡くんを信じろ。』

「っ、はい!」

少林寺は白石の真っ直ぐな言葉に頷いて、前を走っていた染岡にパスを出す。染岡が少林寺を見ると彼はグットサインをしていた。