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翌日、白石のクラスでは朝のSHRに「あぁぁ!」という円堂の叫び声が響いていた。
吃驚している円堂とは対称的に、白石は静かに佇んでいる彼を見つめた。
教師は思わず席を立った円堂に声をかける。
「なんだ、知り合いか?」
「いや、その、知り合いってわけじゃないんですけど」
円堂はそこで言葉を切ると嬉しそうにガッツポーズをする。なかなか座らない円堂に「良いから座れー」と教師が言うと円堂は慌てて腰をおろした。
何故円堂が嬉々としているのか、それは教師の横に立つ彼に理由がある。
「今日から、我が雷門中に転入となった、豪炎寺修也くんだ」
＿昨日、突如現れて少女を助けた、彼が居るのだから。
「前は木戸川清修中学に居たんだったなぁ」
「……はい」
「(木戸川か……!!)」
『(……俺も行くはずだったとこだ)』
サッカーの強い所から来た豪炎寺と話すのを楽しみにする円堂と、過去の事を思い出して目を伏せる白石。どちらも話題の発端は同じなのに、この差である。
「席は白石……あぁ、窓側の後ろから2番目のとこな」
豪炎寺は素直に頷くと白石の後ろの席に座った。
なるほど、ここの空席は彼のためだったのか、と白石は納得し横を通り過ぎていく豪炎寺を視線で追いかけた。
既に知り合いだったとしても雷門でのファーストコンタクトは大切だ、と白石は後ろを向いた。
『よろしく、豪炎寺くん』
「あぁ」
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作者名：-naki-
x他1人 | 作成日時：2018年5月28日 20時
