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翌日の部活。
円堂、豪炎寺、白石、風丸、染岡の雷門主力メンバーはマネジャーの音無と共に部室にいた。
「今まで御影専農と戦ったチームからの情報によると、彼等はいつも冷静で正確なサッカーをしています」
『0、0、0……どの試合も無失点なんだ』
「はい!あの杉森威が正GKになってから、1点も取られてないんです」
「よぉーし!アイツから初ゴールを奪うのは俺達だ!燃えてきたぜ!」
拳を作って意気込む円堂に「根拠なく燃えてる場合じゃないぞ」と抑えた。
「ファイヤートルネードがコピーされた上に、あっさり止められちまったんだぜ!」
「俺達のデータを全部知っているというのはどうだろうな……」
「ドラゴントルネードだって通用しないかもしれない」
「それどころか、イナズマ落としもな」
『もしかしたらダブルサイクロンもだ。何か作戦を考えないと』
改めて考えてみると、雷門はかなり不利な状況に立っている。
豪炎寺の技をコピーされているとなれば、その他の技だって知らないわけがない。こちら側の手の内をすべて知っているとなると、相手が予測出来なかった事態を引き起こすしか方法はない。
「それなら新必殺技だ!」
『簡単に言うよなぁ、守は』
それが出来ないから困ってるんだよ、と白石は心のなかで零した。
「河川敷や鉄塔広場で練習したら、あっと言う間に知れ渡っちまうぜ」
「うーん……」
未だにグラウンドの使用権を手にしていないサッカー部に練習場はない。グラウンドを借りれたとしても、もしかしたら偵察の手はそこまで伸びてくる可能性だってある。
腕を組んでこれからのことに苦悩する円堂達の部室に、マネージャーである木野秋が顔を出した。
「皆、夏未さんが呼んでるわよ!」
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作者名：-naki-
x他1人 | 作成日時：2018年6月3日 13時
