イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ42)

今日:12 hit、昨日:14 hit、合計:63,470 hit

（４０）合体ページ42

円堂「さあ、行こうぜ！この試合、勝つぞ！」

風丸「みんな上がれ！」

全員攻撃を仕掛ける試合までに一気にケリをつける気だろう。

地木流「ムダムダァッ！鉈がゴールを守る限り、俺たちの勝利は確実だ！！」

染岡が鉈を見るなり、顔を顰める。その様子に、豪炎寺は助言した。

豪炎寺「(やはりそうか…)やつの手を見るな！あれも催眠術だ！
平衡感覚を失い、シュートが弱くなるぞ！」

染岡「お前、ずっとそれを探っていたのか？」

相手DFが染岡を止めにくる。

鉈「何度やってもムダなことを！」

ゆがむ空間を発動していた鉈は、シュートを止める準備万端だった。

染岡「豪炎寺！」

何か策があってか、豪炎寺の名を呼んでドラゴンクラッシュを打った。

しかし、ボールは大きく空中へと逸れた。

半田「どこ狙ってんだよ染岡！」

空中に逸れたドラゴンクラッシュを、豪炎寺はタイミングを合わせて飛び上がった。

円堂「違う！シュートじゃない、パスだ！」

豪炎寺「ファイアトルネード！」

青いドラゴンは、ファイアトルネードにより赤く変色して炎を纏った。

空を滑空する赤い竜。

それは鉈をも圧倒させるほどの迫力で、ゆがむ空間をいともたやすく打ち破ってしまった。

角馬「豪炎寺の強烈シュートでキーパーごとゴール！同点！雷門中、同点に追いつきましたァッ！」

地木流「ば、バカな！！」

栗松「ドラゴンクラッシュと……」

宍戸「ファイアトルネードが……」

少林寺「合体した……？」

目金「なるほど、空中からならキーパーを気にせずにシュートが打てます。
しかもドラゴンクラッシュとファイアトルネードが合わさり、かつてないパワーを生み出した。
なかなか見事な連携プレイでしたね。
これをドラゴントルネードと名付けましょう！」

鬼道「…………」

カヤ「アレ？もういいのか？最後まで見なくて」

まだ試合は終わっていないというのに、鬼道はその場から立ち去ろうとしていた。

鬼道「……結果は見えてる」

聖悟「あーあー。…いつまでチンタラしやがって、遅ェんだよ」

暇そうな声を出す聖悟は、ボールを持つ染岡にわざと聞こえる声で言った。

聖悟「……ボール借りるぜ」