(31)相手 ページ33
聖悟「……円堂。悪いけどこの試合、パスしてもいいか?」
円堂「えっ?別に構わないけど……何で?」
聖悟「なんでもだ。それよりこの前に言った、足が動かなくなるっていう件、なんでかわかったか?」
円堂「あ〜……。ごめん、まだ」
聖悟「……そう。これはアンタにしか出来ない事だ。慎重に考えてくれよ」
円堂「わかった、やってみる」
張り切る円堂は、試合をする事で頭がいっぱいだ。
試合だけでなく、些細なことでもいいから攻略の鍵を見つければ、尾刈斗中を倒すきっかけに導くことができる。
半田「天空。さっきから校門で叫び声がするんだけど、何だろうな?」
聖悟「……さぁな」
風丸「来たぞ、円堂!」
現れた尾刈斗中の迫力に、雷門イレブンは生唾を呑み込んだ。
彼らには、明らかに黒いオーラが背後から滲み出ている。
影野「不気味だ……」
半田「おまえが言うなって」
円堂「よし、みんな行こうぜ!」
壁山「〰︎〰︎〰︎っキャプテン!」
円堂「ん?」
壁山「トイレ行ってきてもいいッスか?」
聖悟「前にもあったよな、この現象」
仕切り直しで、雷門中と尾刈斗中は整列して対立した。
監督同士が、握手を交わし、相手の監督は自己紹介をした。
地木流「尾刈斗中監督、地木流灰人です。今日はよろしくお願いしますよ」
冬海「ど、どうも…」
握手を終えた地木流は、真っ先に目を付けていた2人に歩み寄って声をかけた。
地木流「キミたちが豪炎寺くんと天空くんですね。
帝国戦で打ったシュート、敵を軽々と抜き去るテクニック、見せてもらいましたよ。
いやはや、全くもって素晴らしかった。今日はお手柔らかにお願いしますよ」
染岡「ちょっと待てよ!お前たちの相手は豪炎寺と天空じゃない。
俺達全員だ!」
有名なものにしか眼中になかったのか、地木流は訝しげな態度で染岡に話した。
地木流「はぁ?これは滑稽ですね。我々は豪炎寺くんと天空くん、2人と戦ってみたいから練習試合を申し込んだのですよ。
弱小チームである雷門中など、興味はありません」
染岡「何ィ?!」
円堂「やめろ、染岡」
地木流「せいぜい、2人の足を引っ張らない用にして下さい」
聖悟「はっ、アンタらに勝ち星挙げさせっかよ。……最後に笑うのはこっちだ」
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マナ - 雷雨さん» こんばんは…! (2021年6月15日 17時) (レス) id: 080dd1eb98 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 雷雨さん» 冬花ちゃんみたいに夢主の所に豪炎寺がやってきて話をするとかは? (2021年1月1日 16時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 雷雨さん» ここではなんですので… (2021年1月1日 15時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - ミヤさん» あ、どうぞどうぞ! (2021年1月1日 15時) (レス) id: b56424d09c (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 雷雨さん» ボートに書いていいですか? (2021年1月1日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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