【ヒプノシスマイク】シンジュクのNo.1キャバ嬢は今日も笑顔で働きます。【番外編】

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『これ付けなきゃだめ、かな』


一郎「そういうルールっすからね、俺も付けるんで」



そう言って一郎くんから猫耳のカチューシャを受け取る。

どうやらこれを付けないといけないらしく、周りのお客さんたちも皆カチューシャを付けていた。



もうこんなの付ける歳じゃない気がするけど、今日は一郎くんの誕生日だから仕方ない。


そんな事を思いながら私は恐る恐るカチューシャを頭に付けた。



一郎「うっわ....やばいな」


『っ、やっぱり変だよね！？』



私が猫耳を付けた途端に手で顔を覆い、そう呟いた一郎くんにショックを受ける。


これは絶対似合わなかったやつだ.....！


涙目になりながら外してしまおうと猫耳に手をかければ、物凄い速度で一郎くんに阻止されてしまう。



『え、』


一郎「いや似合ってます！写真撮っていいっすか！？」


『い、いやちょっと待っ』



待って。


そう言う隙も与えずに一郎くんはスマホを取り出して私の写真を撮っていく。


いやこれ違うよね、普通メイドさんを撮るんじゃないの！？


一郎くんのあまりの大興奮さに周りのお客さんもクスクスと笑みを浮かべている。



『うー...恥ずかしい』



少し肩身の狭い思いを抱きながら、私は一郎くんが写真を撮り終えるのを待った。

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