127話 倒れた ページ41
病院 ICU前
『集中治療室ということは、重症…なの…?』
私はICUの前で立ち尽くす。
円堂「一体何があったんだ?」
私の他に、イナズマジャパン全員がそこに集まっていた。
秋「警察に行く途中、ガルシルドの仲間に襲われたらしいの」
「「「え!?」」」
病院から連絡をもらった秋は、事情を聞いたみたいだ。
秋「宿舎を出た時から、付けられていたみたいで。それがすぐにガルシルドの仲間だと気づいた響監督は彼らを撒こうとして…。
なんとか撒いたらしいんだけど、その時、急に心臓が…苦しくなったみたいで…」
鬼道「どうゆうことだ?」
秋「響監督、昔から心臓に病気を持っていたらしいの」
豪炎「昔から!?」
久遠「そうだ。医者からは何度も手術を勧められていたが、FFIが終わるまでと断っていた」
基山「知っていたんですね」
久遠「…ああ」
静かに、久遠監督は頷いた。
飛鷹「くっ…!響さん…!」
円堂「それで、今、響監督の容態は…」
久遠「かなり危険な状態らしい。意識が戻り次第検査して、耐えられそうならすぐに手術をするそうだ」
『そんな…。響…監督……』
私は思わず、後ろのソファーへ倒れ込む。
そこへ、風丸が無言で隣へ座って、手を握ってくれた。
だが、風丸も表情が暗い。他のみんなも……。
ナース「あの…。警察の方が来てますけど…」
みんなの顔を見たのだろうか。ナースは気まずそうに訪ねてきた。
久遠「私が行こう」
………
…………………
宿舎 グラウンド
「あ、ごめん!」「…あ」「ちっ…」
宿舎に戻り、練習を始めるみんなだが、ミス連発。連携も乱れている。
ふと、私は思った。
『どうして響監督は、病気のことを私たちに言わなかったんだろう…』
私の声にみんなが立ちどまる。
豪炎「それは、俺達にこんな風に迷惑をかけないように…じゃないか?」
虎丸「はい。俺達の試合に支障がないように…」
『そう…かな』
「「「え?」」」
『豪炎寺や虎丸くんが言ったことも正しいと思う。
でもね、一番の理由は
みんなと一緒に世界へ、世界の頂点に行きたい』
「「「!!」」」
『私がみんなの監督で、響監督と同じような境遇だったら、きっとそう思うから』
月愛は小さく微笑み、ボールをぎゅっと抱きしめた。
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アリス(プロフ) - Lunaさん» はい!楽しみにしてます!! (2018年3月23日 18時) (レス) id: ed1ad449ae (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます!更新頑張ります(`・ω・´)ゞ (2018年3月23日 17時) (レス) id: 10749a92aa (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 物凄い面白いです!!悪魔と天使。。。魔界。。。いい響きだぜ☆更新頑張って下さい!! (2018年3月21日 22時) (レス) id: ed1ad449ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna | 作成日時:2018年3月5日 18時