イナズマイレブン オリオンの刻印 〜45分間の女神〜

〜東京代表との思い出〜 ページ35

Aは、部屋でアルバムを見て思い出を振り返っていた。
Aには、まだまだ皆知らない過去がある。
知っている人もいるのが、
『Aは小5の頃東京代表だった』
という物。
丁度、皆がAの部屋に乱入…いや、不法侵入…でもなく、入ってきた。

「私が東京代表だったって知ってる人〜」

「知ってる」

と言う声が上がる。

「え〜、では今日は東京代表の思い出を紹介します」

「え？急にどうした？」



姫沢A、小5。
東京代表キャプテンに、
選ばれた。

「えええええええ、キャプテン！！
嘘ーー」

本人が一番驚いている。

「なっちゃったもんは仕方無いじゃん？それより楽しくいこうって〜」

そう言うのは、東京代表MF、水谷 波実(みずや・なみ)。

(ノリがいい子ね…)

Aがあはは、と乾いた笑いでごまかす。

「チームメイトだしさ、仲良くやってこーぜ！」

波実がAと肩を組み言う。

(ノ、ノリが良さすぎる〜…)

「えーっと、東京代表、別名『神と竜に選ばれし11人＜ゴッドラゴンイレブン＞』？？」

Aが説明の紙を読みつつ？を付ける。

「何この別名…ちょっと恥ずかしい」

「恥ずかしがってたら始まんないって〜!」

波実がわめく。

(うぅ…何か回りの人達も癖有りそう！メンバー濃そう！こんなので、全国大会勝てるのぉ……??)




「……という訳で、最初はそりゃ大変だったの。一人一人が特徴強いから、まとめるのが大変で…必殺タクティクスのタイミング合わせるのも結構時間かかったの…」

「でも、結果的に優勝できたんだろ？」

「ええ。一人一人凄く強くて、ちゃんとまとめたらすっごく強くなったの！……イナズマジャパンも越えちゃうかもね」

Aがニヤニヤして笑うので、
皆は

「そんな訳無い」

と否定する事しか出来なかった。









イナズマジャパンと“神と竜に選ばれし11人”…どちらが強いのかは、直にわかる事である。

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