〜韓国戦 前日〜 ページ15
「はぁ、はぁ…」
A達が謎の少年にぼろ負けしていると、趙金雲が
「みなさ〜ん、遅いので見に来ましたよ〜」
「今そういう状況じゃありません！」
何とかして相手からボールを奪おうと、Aが少年を見据えつつ言う。
じっとAに見つめられ、若干顔が赤い少年。
「…………！」
少年が、趙金雲の存在に気付く。
「…じゃ、今日の所はここまでにしてあげるよ」
そういうと、少年は身軽な動きで闇夜に消えていった。
「何よ、あいつ…!」
散々遊ばれた挙げ句名前も告げず立ち去られ、Aが憤慨する。
「日本代表6人でも勝てないなんて…」
「彼は、何者なんだ…?」
氷浦が、いぶかしげに呟いた。
＿＿そして色々有り、韓国戦 前日。
「遂に韓国戦前日か……」
「やっと、世界に私達の力を試せるわね！」
Aがポジティブに言い切る。
「姫沢ちゃーん、『イレブンノート』お願いします」
「ハイ、えーと、韓国韓国…」
Aは、『イレブンノート』と名付けたノートに、色々なチームと、その選手の情報を詳しく書き込んでいるのだ。
「韓国代表、『レッドバイソン』。
攻撃的なサッカーが特徴で、キャプテンは…」
話すAを、一星は軽く睨んでいた。
(やはりイナズマジャパンで一番厄介なのは姫沢Aか…先に潰すべきか？…いや、Aは消すな、と言われているしな……だが、やはり邪魔に……)
「おーい、一星君」
「へっ…?あ、すみません…」
「ボーッとしてるから心配したよ？話、聞いてた？」
「あ、えーっと…」
「ホラ、聞いてないじゃない。
チームの一員として、聞いてもらわなきゃ困るわ」
「す、すみません…そ、それにしてもAさんって、しっかりした性格ですね」
「…へ？」
「ホラ、今話してたみたいに、敵チームの事をきちんと調べるなんて、勝利意識が強いって言うか…流石ですね、クラリオさんとの戦いといい」
「えっ…いや別に、私はそんな…」
敵対していることも忘れ、満更でも無さげなA。流石天然鈍感純粋美少女。
(ふぅ…あっさりのせられたな…
…というより)
一星が、ちら、とAの顔を見る。
(可愛い顔だな…)
…一星も敵対していることを忘れた様だ。
「ともかく、明日は大事な試合だ。きちんと寝て、明日に備える様に」
コーチの久遠のいった言葉に、皆
「ハイ！！！」
と答えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒメアミ(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！！面白いだなんて…元気出ました！これからも頑張ります！！ (2020年5月13日 20時) (
レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！！頑張ってください！！ (2020年5月13日 19時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます！凄い嬉しいです！…番外編、楽しんで(癒されて)いただけて幸いです！はい、頑張ります！宜しくお願いします！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: fb659ead07 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - こんにちは、初コメ失礼します！赤ずきんちゃんネタとかカレーネタが微笑ましすぎて、すごく癒されました。これからも作者様のペースで頑張ってください！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ - あ、気付けば過去最高118位！しかもhit数10000行きそうです！皆さんのお陰ですね！ (2019年11月20日 20時) (レス) id: fb659ead07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
