パンドラの匣 2

５７　質問事項 ページ8

条野、末広は走って行ったが、箱庭は呑気に歩いている

やはり引っかかるのは主犯が誰か

いやそこはドストエフスキーで確定だ

問題は何をしたか

なぜか武装探偵社が加害者に仕立て上げられた

目の前で起こってしまったので箱庭は得体のしれない何かに突っかかる

なぜ自分をあそこに配置したのか

なぜ自分は加害者側に仕立て上げないのか・・・等々

疑問を挙げればきりがない

唯一つ分かるのは・・・

箱庭(探偵社はやっていない・・・はず)

箱庭は走り始めた

現場に付けば探偵社側はボロボロだった

箱庭「採菊！！」

国木田「箱庭？！」

与謝野「なんで軍服・・・」

箱庭「国木田さん・・・質問をさせてください」

国木田「・・・あぁ」

箱庭「探偵社はやっていない・・・違いますか？」

国木田「合っている 俺達はやっていない」

箱庭「天人五衰の策略に嵌った そうですよね」

国木田「合っている」

箱庭「異能か、それ以上の何かの仕業・・・ですよね？」

国木田「あぁ」

箱庭は条野に向き直り

箱庭「やっぱり違うんだよ！探偵社はゴーゴリ達の策略に嵌められたの！」

条野「あぁ・・・そうですか」

箱庭「そうだよ！だって見たもん！聞いたもん！」

条野「・・・」

箱庭「此れがドストさんが言っていた探偵社を潰す作戦なんだよ！」

次の瞬間―――

条野が箱庭の首を掴んだ

箱庭「がっ・・・！ちょ・・・なに、を・・・」

条野「だから嫌だったんです・・・貴方優しいですもんね

絶対何かやられると思ってました

洗脳、ですか？」

箱庭「ちが・・・っ」

箱庭の意識が徐々に薄れていく

腕を上に上げられていくので足が地面につかなくなっていく

条野「鐵腸さん 早く女医の首を撥ねてください」

末広「匣の首から手を放せ」

条野「離しますから早く切ってください」

すると

ドオッ

末広「なっ・・・・！？」

条野(超音速狙撃！？しかし射撃音がなかった！ 一体何処から！？)

中原「莫迦やってんな 探偵社！首領の指示で拾いに来てやったぜ！！」

中原「ほらよ 銃撃戦だ」

箱庭「錠前７−２ 異能力「夜叉白雪」＋５ 錠前７−４ 異能力「金色夜叉」＋５！！」

腕をつかみ、体重を下に思いっきりかける事で着地し、条野の腕から逃れた後

二つの異能名を叫んだ箱庭

彼女の背後に純白の夜叉と金色の夜叉が現れた

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