【ヒロアカ】無個性なのに【オーバーホール】

10の個性 ページ11

爆豪side

俺には幼馴染が2人いる

そしてその2人は『無個性』だった

1人は現実も見ないでヒーローを目指している

1人は既にヒーローを諦めていた

俺は昔からAが好きだった

なのにアイツはデクとばかり行動する

あの日だってそうだった

俺がデクのノート爆破した時、Aは
俺を批難した

腹が立った

そして俺はデクに対し『屋上からのワンチャンダイブ』と言った

Aはそれを聞いて何故か笑いだした

『そうだ、そうすればよかったんだ。
そうすればこんな苦しい思いしなくて済むし
無個性じゃなくなる可能性もある…一石二鳥だね。』

違う

俺はお前に言ったんじゃない

そしてAは俺にありがとうと言い教室を出て行った

次の日、Aは学校に来なかった

数日後に廃ビルの屋上にAの靴と鞄…遺書が見つかった

しかし、肝心の遺体は見つからず血痕の1つすら無かったため
誘拐の可能性も浮上し、行方不明とされた

俺はなんであんなことを言ったのかと後悔した

それから数ヶ月も経ち、俺は今雄英を通っている

そして、無個性だったはずのデクも通っている…。

体育祭、3種目目のトーナメント戦

ふと観客を見ると深く帽子をかぶっている女がいた

よくわからないが、雰囲気がAに似ていると思った

・

丸顔を倒した後、さっきの女が気になり顔を上げる

ちょうど、その女が帽子を外した

爆豪「は……?」

隣に座っている男に笑みを浮かべ話しかけている

間違えるわけない

小さい頃からずっと一緒にいたんだ

あれは、Aだ

爆豪「Aッ!」

俺は思わず大声でAの名前を呼んだ

Aはゆっくりと俺の方を向く

さっきまで浮かべていた笑顔は消えて
無表情で…冷めた目で俺を見ていた

嫌な汗が背中を伝う

隣の男はAに何か話かけAは頷き席を立ち
出口に向かう

爆豪「待てよ!A!」

俺の言葉を無視し、Aは見えなくなった

爆豪side終了

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