【A3!】清純派女優の裏の顔【摂津万里】 (ページ44)

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裏の顔38 ページ44

俺は咄嗟にAの身体を受け止めた

教室内がざわつく

「Aちゃん!?」

「ど、どうしたんだ…?」

額に手を当てると普通の体温とは
思えないほど熱く、呼吸は乱れている

それなのに身体は震えている

俺はAを抱き上げ一言
保健室に運ぶと言って教室を出た

・

保健室に入ると椅子に座ってスマホを弄っている
養護教諭の数住がいた

数住「おー、万里じゃんか。どうした」

万里「見て分かれよ、Aが倒れた」

数住「は!?マジで!?」

空いているベッドにゆっくりAを寝かせる

数住「え、何なの?Aちゃん大丈夫なわけ?」

ベッドの近くでおろおろしだす数住

そういやAのファンだったな

万里「とりあえず体温計よこせ」

数住「ほらよ、俺は連絡してくるわ」

俺に体温計を渡し保健室を出て行く

万里「…不可抗力だから許せよ」

Aの制服のボタンを少し外し
体温計を差し込む

少ししてﾋﾟﾋﾟｯと音がなる

万里「38.8℃…約39℃あるじゃんか…。」

こりゃ早退するしかないな

貴女「ば、んり…?」

Aが目を覚ました

万里「大丈夫…じゃないな。
お前、教室で倒れたから保健室に
連れて来たんだよ。熱39℃もあったぞ」

貴女「ま、じ…?」

万里「おう。早退するしかねぇから
Aのバッグ持ってくるから
そのまま横になってろ」

そう言って立ち上がると

ｸﾞｲｯ

Aが俺の制服の裾を引っ張る

貴女「やだ…、1人にしないで…。」

涙目でいうA

万里「っ…。」

ｶﾞﾗﾗ

数住「連絡しといた。少ししたら
来るだろ。」

万里「なぁ、教室からAのバッグ
取って来てくんね?」

数住「自分で行けばよくね」

万里「Aが俺の制服の裾掴んで
離さねぇ」

数住「は???なんだその役得許さん」

ぶつくさ文句は言いながらも
保健室を出て行った

貴女「万、里…。スマホ、とって
治崎に、連ら、く…。」

万里「俺からしといてやるから
大人しくしとけ」

Aは小さく頷いた

ｶﾞﾗﾗ

数住「Aちゃん、バッグ持ってきたよ。
それとお迎えも来たよ」

一緒に保健室に入ってきたのは丞さんだった

丞「摂津もいたのか」

万里「同じクラスで倒れたんで運んだんスよ。」

丞「車まで歩かせるのはキツイだろうし運ぶか」

Aが横になっているベッドに近づく

丞「少し身体起こすぞ」

ゆっくりとAを抱える丞さん

万里「A、ゆっくり休めよ。
俺は教室戻るからな」

貴女「え、万里…戻る、の…?」