【A3!】清純派女優の裏の顔【摂津万里】 (ページ32)

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裏の顔26 ページ32

万里「迷惑なのはAじゃなくて、お前らの事言ってんだよ。
それに、Aがこっち来てるんじゃなくて俺から行ってんだよ。」

「な、なんで…。」

万里「お前らがうぜぇからだよ。
引っ付きまわって来てんのお前らだろ
それに、俺…迷惑って言ったか?
勝手なことしてんじゃねぇよ。
お前ら、ガチで鬱陶しいんだよ」

睨みを利かせ手を離すと速足で
女達は逃げていく

万里「おい、大丈夫か」

貴女「あぁ…。助かった
急だったから多分あのままだったら
顔やられてた。」

女優なら顔が1番大事だからな

万里「てか、何があったんだよ」

貴女「……万里に
近づくなって言われた」

まぁ、それはなんとなく予想はできて
たけどな

万里「お前、それだけであんな
キレてたのか?」

貴女「その後に、仕事貰ってんのは
枕仕事してるんじゃないかって言われた」

万里「なるほどな」

そりゃキレるだろうな

貴女「ウチは、今まで頑張ってきた。
少しづつ実力が認められるようになって
やっと、仕事が増えてきたんだ。
…それを、馬鹿にされるのは
許せなかった」

Aは拳を握りしめ
目が少し潤んでいた

…頑張って自分の実力でここまできたのに
それを枕仕事で得た仕事なんて言われたら
誰だって悔しいに決まってるよな

俺はAの頭に軽く手を置いた

万里「泣くなよ。俺はちゃんとお前の
実力わかってるし。あいつらの言ってたことなんて
気にする必要ないだろ」

貴女「万里…。」

Aは袖で目元を軽く擦り

貴女「別に泣いてねぇよ。
ほら、そろそろ昼休み終わるから
教室行くぞ!」

万里「へいへい」

・

ｶﾞﾗﾗ

教室のドアを開けると
集まる視線

その視線はAに集まっている

貴女「えっと…どうしたの?」

「Aちゃん…、叩いたって本当?」

貴女「え?」

教室の一部に人が集まってる

よく見るとさっきAに叩かれた奴が
顔を抑え泣いていた

「あ、いや…Aちゃんを疑ってるとか
じゃなくてね?その…、さっきAちゃんに
頬を叩かれたって…。」

「Aちゃんがそんなことするとは
思えないけど…頬が赤くなってたし」

貴女「えっと…その…。」

さっきの人だかりの方を見ると

口元に笑みを浮かべてるのが見えた

卑怯な手使いやがる