天才ゲームメーカーと天才リベロ V6【イナイレ】 (ページ20)

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第268話ページ20

親善パーティーがあるということで、今日の練習は休みになった。

私は、木野さん達とパーティー用のドレスを選びに、街の服屋に来ていた。

音無｢これ可愛いですね！冬花さん、絶対似合いますよ！｣

冬花｢じゃあ、私これにしようかな。｣

木野｢Aちゃんは、どれにするか決めた？｣

A｢ごめん、まだ…｣

私は、ドレスを見つめた。

ヒロト｢あれ？Aちゃん？｣

その声に振り向くと、ヒロト君がいた。

木野｢基山君。こんな所で何してるの？｣

ヒロト｢買い出しだよ。古株さんに頼まれてね。｣

ヒロト君は、買い物袋をよっと持ち上げる。

A｢ヒロト君、荷物半分持つよ。｣

買い物袋に手を伸ばすと、ひょいっと避けられた。

ヒロト｢これくらい大丈夫だよ。｣

ヒロト君は、そう言って微笑んだ。

ヒロト｢Aちゃん達は、パーティーのドレス選んでるの？｣

木野｢えぇ。私達は決まったんだけど、Aちゃんがまだで…｣

ヒロト｢…ちょっと待っててくれる？すぐ戻るから。｣

そう言うと、ヒロト君は何処かへ走って行った。

そして、すぐに戻ってきた。

音無｢あれ？荷物はどうしたんですか？｣

ヒロト｢あぁ、それなら宅配に頼んできたよ。｣←

え、にしては早かったような…

A｢ヒロト君？｣

ヒロト君は、服屋に入って、ドレスを探り始めた。

木野｢…Aちゃん、私達先帰ってるね。｣

A｢え？｣

木野｢音無さん、冬花さん、行きましょ。｣

音無｢そ、そうですね！私達、明日の朝ご飯の仕込みとかしないといけないので、先に帰りますね！｣

木野さん達は、宿に帰ってしまった。

A｢…｣

どうしよう…

ヒロト｢Aちゃん。｣

A｢は、はい！｣

ヒロト君に呼ばれて、ヒロト君に駆け寄る。

ヒロト｢これ、試着してきてくれる？｣

A｢え、うん…｣

渡されたドレスを持って、試着室に入る。

ドレスに着替えて、鏡に映った自分を見る。

A｢…｣

ｼｬｯ…

A｢ど、どうかな？｣

ヒロト｢…！｣

ヒロト君は、私を見たまま、何も言わない。