天才ゲームメーカーと天才リベロ V5【イナイレ】 (ページ24)

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第222話-ビッグウェイブス戦- ページ24

ﾋﾟﾋﾟｰｯ!

《綱海にマンツーマンでマークだ！ロベルト監督は、綱海にこれ以上得点をさせないつもりだ！
試合は同点のまま、終盤戦に突入！追いついたイナズマジャパン、だが攻めあぐねている！》

A｢虎丸君！綱海君にパスして！｣

虎丸｢え？でも…｣

A｢大丈夫だから！｣

綱海｢男ならこんなネチネチやってねぇで、ガツンっとぶつかって来やがれ！｣

綱海君はマークを抜いた。

虎丸｢綱海さん！｣

綱海君がボールを受け取り、上がっていく。

｢打たせるな！｣

綱海｢行け！壁山！｣

壁山｢え？｣

《なんとビッグウェイブス、全員でのマンツーマンディフェンスに切り替えた！》

A｢くっ…｣

マークを抜けようとするけど、中々抜けない。

《フリーの選手が見つからず、壁山パスを出せない！》

私をマークしていた選手が、壁山君のボールを奪いに行く。

A｢あっ！｣

壁山君は、ドリブルで逃げる。

壁山｢どうすればいいんす？｣

久遠｢1人で持ち込め！｣

壁山｢ええ？｣

ビッグウェイブスの選手は、あっという間に壁山君に追いて、壁山君にタックルを仕掛ける。

壁山｢…！負けないっす！｣

《なんと壁山、ドリブルで振り切った！》

円堂｢ナイスドリブル、壁山！｣

壁山｢虎丸君！｣

《虎丸、ドリブルで持ち込む！》

虎丸｢はあっ！｣

《虎丸、シュートと見せかけ、カーメイのスライディングを躱した！》

虎丸｢豪炎寺さん！｣

《虎丸から豪炎寺へのラストパス！》

豪炎寺｢だああっ！｣

｢グレートバリアリーフ！うわあっ！｣

《ゴォール！豪炎寺の新必殺技が炸裂！イナズマジャパン、逆転！》

ﾋﾟﾋﾟｯ!ﾋﾟﾋﾟｯ!ﾋﾟﾋﾟｰｯ!

《そして、ここで長い笛！試合終了！イナズマジャパン、初戦突破！》

円堂｢やったー！｣

その夜、私は有人君の部屋にいた。

A｢有人君、足の具合どう？｣

鬼道｢もう大丈夫だ。｣

A｢そっか、よかった！｣

鬼道｢義姉さん。｣

A｢ん？｣

鬼道｢久遠監督は、“呪われた監督”なんかじゃなかった。｣

私は、有人君から桜咲中サッカー部の話を聞いた。

鬼道｢久遠監督なら、俺達を世界へ連れて行ってくれるかもしれない。｣

A｢うん、私もそう思う！｣

私は、有人君に笑いかけた。