天才ゲームメーカーと天才リベロ V5【イナイレ】

第220話-ビッグウェイブス戦- ページ22

A｢大丈夫！？｣

鬼道｢大したことはない。｣

そう言って、有人君は立ち上がる。

A｢…｣

ﾋﾟﾋﾟｰｯ!

試合が再開し、風丸君は有人君にパスした。

鬼道｢ぐあっ！｣

有人君は唸り声を上げて、その場に蹲った。

ﾋﾟﾋﾟｯ!ﾋﾟﾋﾟｰｯ!

《ここで、前半終了のホイッスル！
0対1、イナズマジャパン1点リードされたまま、ハーフタイムを迎えます！》

A｢有人君、掴まって。｣

鬼道｢義姉さん…すまない…｣

私は、有人君を支えて、ベンチに戻った。

鬼道｢ぐうっ！｣

木野｢この試合は無理です。｣

鬼道｢このくらい大丈夫だ！｣

円堂｢鬼道、気持ちは分かる。だけど、無理はするな。｣

A｢円堂君の言う通りだよ。無理をして、次の試合に出られなくなったらどうするの？｣

鬼道｢義姉さん…円堂…｣

久遠｢鬼道、交代だ。｣

鬼道｢はい…｣

久遠｢後半頭から行くぞ。虎丸。｣

虎丸｢は、はい！
皆さんに迷惑がかからないプレーを心がけます！｣

久遠｢後半の指示を伝える。
吹雪、お前は中盤の底に下がって、相手の攻撃の目をつめ。｣

吹雪｢はい。｣

久遠｢虎丸は、そのまま鬼道のポジションに入れ。前にボールを繋げろ。｣

虎丸｢そんな大事なポジション、俺でいいんですか？｣

久遠｢お前がやるんだ。｣

虎丸｢はい。｣

綱海｢まっ、気楽にやれって。後ろには俺達がついてっからよ。｣

久遠｢それから綱海。｣

綱海｢いっ！まさか、俺も交代？｣

久遠｢綱海、お前は俺の指示を聞かず、外へ出て特訓をしていたようだな。｣

綱海｢えっ…あぁ…バレてた…？｣

久遠｢綱海、点を取れ。新たな必殺技でな。｣

円堂｢新たな必殺技？｣

綱海｢知ってたのか？けど、まだ全然出来てなくってよ。｣

久遠｢完成していないのは、頭にビジョンがないからだ。奴らを倒すために、どんな必殺技が必要なのか、お前には分かるはずだ。
ヒントは、あのフィールドにある。
誰にだって、自分だけのステージがある。
行け！海はお前のものだと、証明しろ！｣

綱海｢はい！｣

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