第138話 ページ39
引き続き鬼道side
頭を強く打ったこと?
俺の知る限りではないはずだ。
だが、俺が養子に入る前は…?
鬼道「…分かりません。少なくとも、6歳の頃から今まではありません。」
「そうですか。吉良さん、少しよろしいですか?」
瞳子「はい。」
監督と先生は、病室に入っていった。
鬼道「…」
円堂「大丈夫だって、鬼道!Aなら、何ともないさ!」
鬼道「あ、あぁ…」
円堂にそう言うが、俺は心配で堪らなかった。
義姉さん…
頼む。無事でいてくれ。
ガラッ…
「話は終わりました。吉良さん、後お願いします。」
瞳子「はい。」
先生は、歩いていった。
瞳子「とりあえず皆、中に入ってちょうだい。」
監督に言われて、俺達は病室に入った。
病室では、義姉さんがいた。
鬼道「義姉さん!」
俺は、義姉さんに駆け寄った。
義姉さんは、俺を見た後、皆を見た。
鬼道「義姉さん、体は大丈夫なのか?」
A「うん!大丈夫だよ!」
義姉さんは、いつもの笑顔で笑った。
鬼道「よかった…」
円堂「よかったな、A!」
木野「急に倒れるから、心配しちゃった。」
音無「何ともなくて、本当よかったです!」
A「…?ねぇ、有人君。この人達、誰?」
鬼道「え?」
円堂「A?」
鬼道「何言ってるんだ、義姉さん?」
A「え?私、何かおかしなこと言った?
ていうか、“義姉さん”?有人君、いつも私のこと“A”って呼ぶのに、急にどうしたの?」
義姉さんは、そう言って笑った。
どういうことだ?
冗談…ではなさそうだ。
A「あっ、土門君!」
義姉さんは、土門を見て笑った。
土門「あっ…よ、よぉ…」
土門のことは覚えている?
鬼道「監督、どういうことですか?」
俺と皆は、監督を見た。
瞳子「…鬼道さんの脳に異常が見つかったの。」
皆「!?」
木野「それって…」
瞳子「鬼道さんの記憶の中に、皆の存在はいないわ。」
皆「!?」
円堂「そんな…」
土門「でも、俺のことは覚えてるみたいだぜ?」
鬼道「義姉さん、帝国の皆は覚えているか?」
A「うん、もちろんだよ!皆、元気にしてる?」
鬼道「あ、あぁ…」
土門「俺が帝国にいる頃は、覚えてるんだな。」
円堂「どうする?鬼道。」
鬼道「義姉さんに、今までのことを全て話す。」
音無「でも、いきなりじゃ混乱するんじゃ…」
鬼道「大丈夫だ。義姉さんなら…義姉さん、話があるんだ。」
俺は、義姉さんを見た。
鬼道side終了
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条介嫁 - 今更ながら初コメ失礼します。鬼道オチのを見た後見つけちゃってまたまた拝見させてもらってます!!と、ここで初コメながら……条介オチ作ってください!! (11月30日 9時) (レス) id: c880e5c60f (このIDを非表示/違反報告)
苺の花(プロフ) - 美味しい木材さん» ありがとうございます^ ^ (2019年10月20日 20時) (レス) id: e27dc06978 (このIDを非表示/違反報告)
美味しい木材(プロフ) - ものすごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月20日 20時) (レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年10月9日 16時