第94話 ページ45
A｢そんじゃ、行くよー！｣
立向居｢お願いします！｣
立向居君、キーパーの顔になった。
A｢はあっ！｣
私は飛び上がって、オーバーヘッドキックした。
立向居君が構えると、辺りに風が吹き込んだ。
立向居｢ゴッド…ハンド！｣
ﾊﾞｰﾝｯ!
A｢えっ！？｣
立向居君が出したのは、間違いなく円堂君のゴッドハンドだった。
円堂｢あっ！｣
皆｢あっ！｣
円堂｢ゴッドハンドだ！｣
円堂君は、立向居君に駆け寄る。
円堂｢凄いよ、立向居！お前、やるじゃないか！｣
今度は、円堂君が立向居君の手を取って、ブンブンと上下に振る。
立向居｢あ、ありがとうございます！鬼道さんも！｣
A｢どういたしまして！｣
私は、立向居君に笑いかけた。
風丸｢でも、どうやって？｣
戸田｢あいつはゴッドハンドの映像を何度も何度も見て、死ぬほど特訓したんだ。｣
A｢それって、見ただけで身に付けたって事？｣
鬼道｢凄い才能だな。｣
壁山｢ゆ、夢っすよね？キャプテン以外の人が、ゴッドハンド使うなんて、夢っすよね？
ちょっと、ほっぺた抓ってほしいっす。…痛ーーい！夢じゃない！｣
木暮｢でも、そんなに凄いことなのか？｣
浦部｢そうや。あんなん手をビャアーっと出して、ギャアーってやったら出来るんちゃうん？｣
風丸｢円堂はゴッドハンドを身に付けるために、それこそ血が滲むような特訓をしたんだ。｣
円堂｢立向居、手を見せてくれないか？｣
立向居｢は、はい。｣
立向居君の手には、まさしく“努力の証”が刻まれていた。
円堂｢やっぱりな。相当特訓したな。｣
立向居｢いえ、それほどでも…｣
円堂｢努力は必ず結果に繋がる。｣
立向居｢はい！｣
円堂｢行くぞ！｣
立向居｢はい！｣
2人は背中を向かい合わせて、ゴッドハンドのポーズをとった。
円･立｢ゴッドハンド！！｣
ﾄﾞｰｰﾝｯ!!
土門｢ほ、本物だ…｣
円堂｢凄いよ、立向居。お前のゴッドハンドは本物だ。｣
立向居｢あ、ありがとうございます！俺、もっともっと強くなります！｣
円堂｢あぁ。そのためには、もっともっと特訓だ！｣
立向居｢はい！｣
戸田｢よかったな、立向居。｣
立向居｢はい！｣
戸田｢どうだい？俺達と合同練習しないか？｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年10月5日 21時
