第26話 ページ27
奈良に着くと、警察が張っていた。
栗松「中には、入れそうもないでやんすね。」
染岡「ここまで来て、門前払いかよ。」
円堂「俺、お巡りさんに頼んでくる!」
木野「ちょっと!ここで待てって、監督に言われたじゃない!」
夏未「もしもし、場寅。お父様に繋いで。」
雷門理事長の計らいで、私達は何とか中に入れた。
壁山「ふぅ…入れてよかったっす。」
夏未「はい。ありがとうございます、助かりました、理事長。」
土門「どんだけ顔が広いんだよ、理事長って…」
辺りを見回すと、屋根や橋が壊れていた。
円堂「こりゃ酷いな…」
染岡「畜生…エイリア学園め…」
円堂「よし。必ず奴らの手掛かりを掴むぞ!」
皆「おー!」
皆で手分けして、手掛かりを探す。
壁山「あっ!あったっすー!」
壁山君の声が聞こえて、私達は壁山君の所に集まった。
円堂「ふっ…うっ…くっ…ううっ…」
ドスンッ!
円堂「お…重い…こんなものを軽々と蹴っていたのか…?」
「全員動くな!」
見ると、黒いスーツを着た人達が私達を睨んでいた。
「もう逃がさんぞ、エイリア学園の宇宙人!」
円堂「え?」
風丸「俺達のこと?」
私達は、首を傾げる。
「財前総理は何処だ!何処へ連れ去った!」
円堂「え…あの…ちょっと…」
「黙れ!その黒いサッカーボールが、何よりの証拠だ!」
円堂「ち、違う!違います!これは池に落ちてて…」
「とぼけるつもりか?」
円堂「本当です!」
鬼道「警察には、話が通ってるんじゃなかったのか?」
夏未「私に言われても…」
「我々は、総理大臣警護のSPだ。」
風丸「だからといって、いきなり宇宙人呼ばわりするなんて、失礼じゃありませんか!」
壁山「うん。」
「宇宙人は何処だ!」
見ると、同じ歳くらいの女の子が駆け寄ってきていた。
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年9月27日 21時