天才少女〜世界への挑戦〜【ｲﾅｲﾚ】

20話 ページ21

A「風丸」

風丸「あ、Aどうした」


朝食後少し時間をあけ、みんなはグラウンドへと集合していた。


A「さっきは真美を預かってくれてありがとう……色々とすまない」

風丸「それなら大丈夫だ」


荷物の運び入れだけじゃなく、真美の面倒まで見てくれてAは本当に助かっていた。


虎丸「円堂さーん！」

円堂「虎丸！！」


グラウンドへ1番最後に顔を出したのは唯一泊まり込みをしなくても許されている虎丸だった。


円堂「虎丸おはよう！」

虎丸「ﾊｧ…ﾊｧ…お…おはようございます…ﾊｧ…なんか信号という信号がみんな赤信号で」

緑川「だから無理して家から通わなくても、ここに泊まればいいのに」


虎丸は笑って誤魔化しながら準備してきますとその場をあとにした。


A「なんか事情がありそうだな(ﾎﾞｿ」

風丸「なんか言ったか｣


隣にいた風丸が顔を覗き込んできた。


A「いや、何でもない」

風丸「そういえば真美は？」

A「…あそこ」


いつもAの周りでうろちょろしているが、今日は別の場所にいた。


真美「名前なんだっけ？」

木暮「木暮夕弥だって！
これで何回目だよ！」

真美「木暮さんは、真美と背が一緒ぐらいだね」

木暮「俺、真美ちゃんにこんなこと言われたら終わりだよ(泣」


どうやら風丸だけではなく、他のメンバーとも打ち解けていてくれたようだ。


風丸「俺は一回で名前を覚えてくれたけどな;;」

A「木暮もアレを言われたらやっぱり終わりだな(笑」


真美はわざと言ってるんだか無意識だか分からないが、小暮の心に突き刺さる言葉を連発していた。


栗松「あっ、監督が来たでヤンス」


予定通りの時間ピッタリに日本代表の監督を務める久遠監督がグラウンドへと姿を現した。

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