４３９話 軍人 ページ39
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だからこそ、Aは知っていた
バダップ・スリードという男は、殺したくて人を殺しているわけではない。
人を殺している自分が、人殺しを責める事など出来ないと、彼は己を卑下するが
国を守る為に殺める事と、己の自我の為に人を殺す事は違うのだ。
軍人の自分だからこそ、その違いが分かる。
…でもバダップの思いは痛いほど伝わる。
だからこそ「そんな事はない」と言えなかった
人の命はそれだけ重い。軽く口にしていい物では無い。
だから私はこの人に憧れ、この人を目標に軍人になる事を志望した。
この人は命を尊ぶ心を持っている。私もそうでありたいと思ったから。
そんな彼がそうやって自分を蔑む姿は、私にとっては辛い事だった
バ) A…そんなに悲しそうな顔をするな
君の言いたい事は伝わる、
君が俺の事を分かってくれているなら、俺はそれで良い
あ) ……うん…。
そういいながら大きな手のひらで私の頭をぽんぽんと撫でる
彼は昔から、とても優しい人で
私が不安そうな顔をしている時は、必ずこうやって頭をなでてくれていた
そんな人が誰かから命を狙われているなんて、やはり考えたくはない
バ) …話を戻そう
ひとまず、心当たりに関しては俺の方でも考えてみよう
…だがあまり期待はしないでほしい。本当に検討もつかないからな。
鬼) あぁ、任せた。
…さて、その肝心の犯人の事だが
昨日調べて、何か情報を得た奴はいるか？
白竜がAを見ると、
先ほどの件で落ち込んでいるようで、不安そうな顔をしていた
本来であれば彼女が話を切り出す打ち合わせだったが、この様子では厳しそうだ。
そう思い、白竜は代わりに挙手をした
白) 鬼道さん、直接的な情報では無いのですが…
もしかしたら何か得られる事があるかもしれないので
俺の方から１つ話しをしてもいいですか
鬼) あぁ、もちろん。任せよう
白) では…。
菜花。昨日の朝、寮の洗面所でxx20の記憶について話しただろう？
黄) え？うん。そうだね
…ウチ、何かしちゃった…？
白) いいや、そういうわけでは無い
ただ、確認したい事がいくつかあるんだ
昨日俺達に話した内容を、ここでも共有してほしい。
黄) …？？わかったやんね…？
そういうと菜花は、
白竜とAに話した自身のXX20の記憶について全員に共有した
その内容は、昨日の朝聞いた物と全く同じだった
隠そうとする気配はない
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kibu(プロフ) - 痛すぎて笑える子さん» 見て頂きありがとうございます！表紙もお褒め頂き嬉しいです。主目線で白竜はとことん美しい人だといいな〜と思って居ます。引き続きどうぞよろしくお願い致します！ (2023年1月23日 0時) (
レス) id: d2301c5d12 (このIDを非表示/違反報告)
痛すぎて笑える子(プロフ) - 更新と続編ありがとうございます!!最後までお供します!!新しい表紙も素敵です。白竜はこんなにも美しい人だった (2023年1月22日 23時) (レス) id: 12f7a4a974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kibu | 作成日時：2023年1月22日 21時
