４１７話 親友の生き様 ページ17
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思えば、xx20の時
この時代に来て初めて出会ったのは蘭丸だった。
あの時、私は軍服を着ていて、悪目立ちしていて…
だから、服屋を紹介してほしいと、彼にお願いしたのだ。
その先の服屋で出会ったのは拓人だったな
あ) …私たちが出会った春から、もうこんな冬になって…
色々な事があったし、色々な事が変わっていったね
霧) そうだな。本当に。
…はあ、だめだな…。色々考えてしまう。
…吹っ切れたつもりだったんだけどなあ
あ) …拓人の事？
霧) あぁ
二人は小学生の頃からの親友だったらしい。
私の記憶の中の蘭丸は、文字通り、拓人といつも行動を共にしていた。
そんな親友が、殺されてしまった。それも、仲間に。
霧) …せめてさ、緑川さんが生きていたら。
俺はこの思いを「怒り」として発散出来てたんだよ。
…でも、それすらさせてもらえなくて。
あの日からずっともどかしい気持ちでいっぱいなんだ
…まあ、昨日今日の話じゃ、こうなるのも無理ないんだけどさ
あ) …そうだよね。
蘭丸は、拓人を親友として大事にしてたから
そういう感情になるのは、仕方ない事だよ。
…きっと、今後も苦しくなる時があると思う。
けど、そう思えるまで大事だった仲間が居たって事は、
拓人にとっても、蘭丸にとっても、素晴らしい人生だったんじゃないかな
いつかは、吹っ切れないといけない かもしれない。けど
しばらくは、彼の歩みを、蘭丸の記憶に残しておいてあげてほしいな。
霧) …そうだな。俺が神童を忘れたら、
神童を記憶に刻んでいる人間がまた1人減ってしまう。
…みんなに、覚えていてほしいんだ。
神童拓人は、勇敢で、仲間思いで、優しくて。
…最後まで、みんなの為に解決に向かって戦っていた、素晴らしい人間なんだという事を
あ) …うん。そうだね。
私も、みんなに覚えていてほしいと思うよ。
拓人が素晴らしい人だった、って事を
あんなに美しい最期に、今後、遭遇する事はないだろう。
それほどまでに、あの瞬間の彼は、勇敢で、輝いていた。
死んでしまった人に、そんな事を言うのは失礼かもしれない。
でも、それでも讃えずにはいられなかったのだ。
神童拓人という人間の生き様を。
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kibu(プロフ) - 痛すぎて笑える子さん» 見て頂きありがとうございます！表紙もお褒め頂き嬉しいです。主目線で白竜はとことん美しい人だといいな〜と思って居ます。引き続きどうぞよろしくお願い致します！ (2023年1月23日 0時) (
レス) id: d2301c5d12 (このIDを非表示/違反報告)
痛すぎて笑える子(プロフ) - 更新と続編ありがとうございます!!最後までお供します!!新しい表紙も素敵です。白竜はこんなにも美しい人だった (2023年1月22日 23時) (レス) id: 12f7a4a974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kibu | 作成日時：2023年1月22日 21時
