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◇◇◇◇◇◆◇
「Aちゃーん!これは?いる?どの箱いれる?」
『えっと、こっち、かな』
あれから結局押し切られて、
引越しをジミンさんが手伝ってくれることになって、
"元"婚約者と同棲していたマンションまで帰ってきて、
荷造りをしていた。
新しいマンションは即入居可で、
このマンションは今から月末まで2週間ほど契約期間が残ったので、
引越し業者には頼まず、自分たちで地道に運ぶことにした。
家電は一人暮らし時代に元婚約者の彼や私が使っていたものを持ってきていたので、
この際買い換えることにしたから、移動させるものはそんなに多くない。
ジミンさんが車を出してくれるというし、
ユンギオッパも1日くらいなら手伝ってくれると言うから。
マンションへ帰ってきてすぐ、ジミンさんと荷造りをしつつも、
ユンギオッパに連絡した。
忙しいのに呼び出してしまった謝罪と、引っ越すことにしたってこと。
心配してくれてたけど、ジミンさんが手伝ってくれることを伝えたら、
迷惑かけるなと怒られるかと思ったのに、
逆に物凄く同意して何故かすごく安心してくれてた。
この謎の信頼感なんなの……?
とりあえず、そういうことでふたりで荷造り中なわけです。
「Aちゃん、この子は?もってく?」
『……あー、』
ジミンさんが差し出したのは、パンダのぬいぐるみ。
彼と初めて行った動物園で彼が買ってくれたものだ。
同棲を始める前なんかはこの子を抱きしめて寝たりしていたけど、
同棲し始めてからは、いい大人がぬいぐるみ抱きしめてる、
なんてなんだか恥ずかしくて、ずっとタンスの上に飾られていた。
最近なかなか隅々まで掃除する時間がなくてそのままになっていたから、
少しホコリを被ってしまっている。
受け取ったそれを撫でつつ、ちょっと泣きそうになってると、
それを見たジミンさんが私の頭を撫でてくれた。
「…その子に悲しい思い出があるの?」
『……彼に貰ったの』
何とか笑って見せたけど、きっと情けない笑顔に見えたと思う。
それを見たジミンさんも少し悲しそうな顔をしたあと、
私の手の中のぬいぐるみをそっととりあげた。
そして自分の顔の前に持ち上げて、じっと見つめる。
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いなり(プロフ) - tyaiさん» すごくすごく返信が遅くなってしまってごめんなさい😭他の方のレスにも書いたんですが、Twitterの方で番外編を書いてます!今後こちらにもあげるかも知れませんがまだ未定ですので思い出した時にでも見に来ていただけたら嬉しいです🥲 (2022年11月16日 8時) (レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - yu5さん» すごくすごく返信が遅くなってしまってすみません😭Twitterの方で番外編をちょこちょこ書いています!溜まったらまたここに上げる、かもしれませんがまだ未定です🥲 (2022年11月16日 8時) (レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 急なコメント失礼します。本当に面白かったです!続編などは出ますでしょうか? (2022年11月3日 23時) (レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
yu5(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります😩💦 (2022年11月2日 9時) (レス) @page45 id: 45f8af9607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いなり | 作成日時:2022年10月29日 7時