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58.過去2 ページ10

A「・・・それも私に向かって。」


神童「もしかして、それで・・!」


A「私はその時GKをやっていたの。なんとか鉄骨は避けた。でも、全部、避けきれなかったの。」


神童「・・・・・」


A「それで、落ちてきた鉄骨が私の手に思いっきり当たった。あの後、すぐ病院にいって治療してもらったけど・・・」


神童「・・・」


A「日常生活に支障はないけどGKはできなくなるって・・・」


神童「そうか・・」


A「だから、私はかつてやっていたFWにポジションは戻った。そんなときに、フィクスセクターの奴らが学校に来た。」


神童「それで?」


A「私はFWで出たわ。でも、ゴールは入れられっぱなし。結局、私のチームの大敗で終わった。」


神童「・・・それでサッカー部が。」


A「その後、チームメイトになんて言われたと思う?・・・・・『お前のせいで俺たちは負けたんだ。お前があの時手を負傷しなければ俺たちは勝てた。お前の責任だ!」・・・・って・・。」


神童「!そんなのAのせいじゃないじゃないか!理不尽すぎる!」


A「・・やっぱり、そうだよね・・。」


神童「お前が可哀想すぎる・・」


A「・・・やっぱり今回も無理しなきゃ良かったかな・・あはは・・」


神童「・・Aは泣かないのか?」


A「え?泣いたことはないよ。泣いたら負けだと思って・・。」


ギュッ


A「//////////え?!神童くん!」


な・なんでいきなり?!神童くんが私のこと抱きしめてる・・


神童「・・・お前は無茶しすぎなんだよ。泣きたかったら泣けって!」


A「神童くん・・実はこの後にも話があるの・・。聞いてくれる?」


神童「!あぁ、勿論!」

私は今、神童くんの腕の中にいる。


A「あの後、私はショックだった。自分の責任だって言われるなんて思わなかったから。その時から、私はサッカーをあまりやらなくなった。だんだん、部屋に閉じこもる時間が多くなったかな・・。」

『私はゴールキーパーが出来ないならサッカーをやる意味ない・・。』

A「そう思いはじめたの・・。」


神童「・・・」


神童くんが私を抱きしめる力が強くなる。

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作者名:なつこ | 作者ホームページ:http://www.pixiv.net  
作成日時:2011年4月1日 17時

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