伍ノ型 ページ7
これは 鱗瀧さんに石を切るという最後の鍛錬を申し付けられた後の頃
ーーーカンッキィッーーー
貴「…ッ！ はぁ、はぁ」
ーーーカンッーーー
貴「……使えない…なんでッ、」
私は最終鍛錬の石を見の前に
刀を持ち 切ることに集中していた
この事が私達に申し付けられたのは 今から五日前……錆兎や真菰は既に切り終わっていた
なのに……私は傷一つもつけることなく 五日も過ぎた
貴「…ッ、なんで…？ 」
手の血豆が潰れるほど 鱗瀧さんに習った鍛錬の全てを繰り返した
呼吸に集中して 何度も息を整えた
なのに……
貴「…なんで？」
びくともしない石を見て
くじけそうだ
？「A…？ 大丈夫？」
貴「ッ！」
涙を堪えて私は振り向いた
貴「…義勇……」
そこには 私と同じように
身体中が傷だらけの義勇がいた
義「……錆兎たち、凄いね…俺なんか全然…」
貴「うん…私もだよ、けど 義勇はもう少しでできるでしょ？ 私は……全然駄目なの。呼吸が、みんなみたいに 水の呼吸が使えないの」
そうだった…… 鱗瀧さんの首元に 私の刃先が触れたあの時、私はやっと一歩進めたかと思っていた……だけど みんなが呼吸に集中し 水の呼吸を徐々に使えていくなか、私は 何も進まなかった
鱗瀧さんに何度も呼吸についての話を聞いた
水の中に潜って息を止めたり、泳いだりと 水と触れ合った
それでも 呼吸を使うことは出来なかった
鱗瀧さんもさすがに 驚いていて
あぁ、私は才能がないんだと
何度も諦めかけた
けれど
「「お姉ちゃん！」」
目を瞑ると あの子達が私を呼ぶ
頑張ってと 諦めないでと 語りかけてくるかのように
私はいつでも�牴甬遶瓩鮓�ていた
貴「…義勇はもう寝るの？」
義「…うん、流石に遅いし……」
貴「そう……私は、もう少しだけやってみるね、、おやすみ」
そう言って
私は義勇に背を向けると 川辺と歩く
貴(……宿命とは なんぞや)
私は空高く輝く月に語りかける
貴(夢に出てくる ご先祖様は私に……何を伝えたいの？)
涙があるれてきた
貴(どれだけくじけても 諦めないでこれだけど…今は 胸が苦しい)
顔を膝に埋める
その時、
『…A、己を過去で見つけなさい』
声が聞こえた
貴「……ご先祖様？」
その声は 聞いたことのない声だった
『貴方なら きっと出来るから…』
けれど 一瞬だけ
自分の声に似ていると思った
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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ！ (2019年10月4日 2時) (
レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます！返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます！更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします！ (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです！！！応援してます！！！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナビカリ | 作成日時：2019年4月24日 0時
