参拾捌ノ型 ページ40
貴「……あの、時透君？ 」
時「………」
今、私と時透君は森の中を走っている
あの日から 私が話しかけてもこんな感じで
冷静に見えて……残虐そうに見える
まだ私より幼い男の子
貴「……あの？無視しないでくださいよ」
時「…話す時間が無駄……息がきれるのが早くなるよ」
冷たいお言葉……どうもありがとう
私は前を向いて 鼻歌を奏でながら時透君の横について走る
無一郎は思った
俺より喋って、女の人なのに……俺に合わせて軽々と走っている？……どうして？
自分はだいぶ息が切れ始めたというのに…隣で走るこの人は……一体何者なんだろう？
貴「…？ あら、時透君だいぶ疲れてきていますね？……休みましょう」
私は隣を走る時透君を見ると、かなりの体力を消費しているのか、、息切れをしていた
そりゃ、半日も走ればこうなりますよね
私は立ち止まると 微笑んだ
貴「もう夜ですし、鬼達がやってきます……体力を回復させなければ、、」
そう時透君に告げる
けれど……
時「…一人で休んでいなよ……時間の無駄だから、、少しでも多くの鬼を殺すのが柱としての時間でしょ？」
彼は無表情で……私に背を向けた
哀れで可哀想な子………とても不愉快な考え方ね
私は彼を引き止めた
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時透side
休もうと告げる彼女に世話や向け 走り出そうとした俺の手を 彼女が握る
あぁーーー本当にこの人は柱なの？
無駄な時間を過ごしたくない……
俺は 彼女に告げようと 振り返った
一瞬、心臓が止まった気がした
彼女は笑っていた……微笑んでいたのに…
その瞳は 怒気を含み…周りを氷漬けするような冷たさを感じさせる
貴「……休みなさい、、身体を休める事は無駄な事では無いわ……貴方のその思考が�猝蟻稔瓩覆里茵帖�
時「……ッ…」
貴「…話すのも無駄、休むのも無駄、、 無駄ばっか……ただ鬼を殺せばいいだけ………本当に無駄な考えだわ、、」
わけが分からない
俺は本当の事を言ったまでだ
俺は正しい
そうでしょ？……お館様
貴「……俺は正しい、ね」
時「……ッ⁉な、んで」
貴「分かるわ……そうよ、貴方の無駄だと思っている事は 他の柱にとっては無駄では無いこと……ま、この話も無駄だと思うなら……行きなさい」
彼女はまた綺麗な作り笑いをすると
貴「……止めてごめんなさいね？」
俺の手を離した
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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ！ (2019年10月4日 2時) (
レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます！返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます！更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします！ (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです！！！応援してます！！！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナビカリ | 作成日時：2019年4月24日 0時
