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弐拾弐ノ型 ページ24

貴「……何でッ…、」


ここに 炭治郎と禰豆子がいるんだろう



私が鱗瀧さんの家に住み込んでから二日後
鱗瀧さんは炭治郎と禰豆子を連れてきた

私はとっさに家を出ると
近くの木から覗き込んでいた


貴「……まさか…炭治郎! 鬼殺隊に入るつもりなのかしら…」


姉としては心配だった
だけど今の私では 心配をする資格はない
それにもしこれが逆の立場だった場合、炭治郎は優しいだろうから私と同じように心配するだろう……

だから私は あの子達が決めたことには口を出さないつもりだよ





貴「……ごめんね、弱いお姉ちゃんで…ごめんねッ……」


?「あぁ……本当に弱くなったな」



背後から声が聞こえた
それは何とも懐かしい、温かい声


貴「…さ、錆兎?」


私は振り返った


どうして、ここにいるの?
違う……何で 姿が見えるの?

だって 錆兎はあの時…死んだはずでしょ?


私は驚きを隠せなかった


錆「……A、本当に弱くなったな……鱗瀧さんを悲しませて」


貴「……ッそうだよ……私は弱い!」



私の瞳に涙がたまる


情けない
死んでしまった彼にまで 心配をかけて
こんな風に泣きまくって


貴「…私なんて、私なんてッ!」


それ以上の言葉は続かなかった
錆兎が抱きしめてきたから


あの頃とは変わらなくて、、
大きな背中だった


錆「…それ以上、自分を責めるな……自分だけは自分を傷つけようとするな」


貴「……ぅぅ……ごめんねェ…錆兎」



どうして触れられるのだろう
どうして体温を感じられるのだろう
謎ばかりだった


錆「…ふっ、何で触れられるのか疑問に思ってるだろ?」


貴「……うん」


錆「お前のおかげだ…A、お前の技が俺と真菰をここに帰してくれた、、鱗瀧さんの傍に」


貴「…わ、たしの おかげ? 私の技の?」


理解ができない
何故ならば あの技は私の怒りと悲しみで出来た約束だから


錆「俺、自分が死んだって分かった時、真っ暗な暗闇の中で月明かりのような道筋が 俺を導いてくれたんだ……辿っていくと、そこは鱗瀧さんの家で……俺達のお面を抱き締めて泣いているお前と鱗瀧さんがいた」


貴「…月明かりの道筋……?」


錆「…その時 やっと安心できた……帰ってきこれたんだって…死んでるのに ずっと鱗瀧さんの傍に居られるんだなって………お前の技は、ずっと暗闇にいるはずの俺達を助けてくれた、、だから」


錆兎は笑った……笑って告げた


錆「……次は俺達がAを助ける番だ」

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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ! (2019年10月4日 2時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます!返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます!更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです!!!応援してます!!! (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イナビカリ | 作成日時:2019年4月24日 0時

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