零ノ型 ページ2
炭治郎side
俺には とても優しい大好きな姉がいた
俺が怖い夢を見て 眠れなくなった時は一緒に寝てくれたり、なかなか寝付かない時は 物語を読んでくれた
姉さんの声は とても優しくて 俺も禰豆子も大好きで 何より安心できた
だけど、母さんがお腹に子を授かった一週間後くらいに
姉さんは 忽然と俺達の前から消えた
母さんや父さんは 何か知ってそうだったけど
苦しそうな顔をして 何も教えてくれなかった
禰豆子も俺も 大泣きして
今 思えば 母さんに迷惑をかけたなって思う
それでも、俺は 姉さんに会いたかったんだ
一度だけ 山に探しに行ったことがある
あれだけ父さんに一人で森に入るなって言われてたけど……どうしても 会いたくて
だけど、姉さんの姿はどこにも見えなかった
今もはっきりと覚えているのは
姉さんがよく俺に言い聞かせていた言葉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
貴「ねぇ、炭治郎……」
炭「…なあに？ お姉ちゃん」
貴「よく、おばあちゃんが 話してくれたお話覚えてる？ あの鬼のお話です。」
炭「うん！ 夜の森には人喰い鬼が出るから入るなって！…怖いなぁ……でも、作り話でしょ？」
貴「いいえ、炭治郎……事実か嘘かは分からないわ…でもね、これだけは覚えていて欲しいの」
姉さんは膝に座っている俺の頭を撫でながら
…微笑んだ
貴「…未来は何があるか分からない、だからこそ 昔を思い出すの。 私はね、人喰い鬼は存在すると思うわ…けれどね 全てが悪ってわけではないの。 貴方は賢いからきっと人の本質が分かると思うけど、鬼が愚かな以前に……人間が一番�犇鬚��瓩覆里茵帖帖�
炭「…愚か？？」
貴「ふふ……貴方にはまだ はやかったかしら……でも大丈夫よね、貴方は優しくて賢い子、いつかきっと この言葉の意味を理解してくれると信じているわ」
炭「…？ 」
貴「…姉さんは 家族みんなが大好きよ」
そう言って笑う姉の笑顔は
幼い俺でも 美しいと感じた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
姉さん、今なら俺 分かる気がするよ
姉さんの伝えたかったこと
ねぇ、姉さん
いつかまた会えますか？
……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 872人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ！ (2019年10月4日 2時) (
レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます！返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます！更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします！ (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです！！！応援してます！！！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イナビカリ | 作成日時：2019年4月24日 0時
