ファンとアイドル【桃×赤】

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赤







赤｢盛り上がっていこうぜぇ！｣





絶賛ツアー中の俺たち




メンバーは神ちゃん、流星、淳太、照史、濱ちゃん、俺


の6人組






今日は地元、大阪での公演



やっぱいつも気合十分やけどもっと気合い入るよね





赤｢みなさん！最後まで楽しんでいってください｣






オープニングブロックの曲が終わって次のスタンバイのために一旦捌ける




次は……



赤｢うわ｣



外周を使った演出のやつ




ただえさえ恥ずかしくてファンの人と目、合わせられへんのに



この会場は特に外周と客席との距離が近いから困ってまう





緑｢シゲ！何してん、はよ行かな｣


赤｢う、うん……｣




INTERが流れてる間に階段を上がって立ち位置に着く



まだ暗いけど俺の事に気付いてザワザワしてくる客席







その中で一瞬、見えた人



赤｢っ、｣




しっかりは見えてへんけどめっちゃかっこいい人がおった




誰かの付き添いなのか、ペンラだけ持って周りの勢いに押しつぶされそう





ひたすら無表情な彼の





笑った顔、楽しそうな顔が見たくて






そして、俺の事を見て欲しくて








赤｢……君がいつかメロディーになっていた｣



｢キャー！！！！｣






普段なら絶対せんような仕草をして、恥ずかしいけど彼の目を見て歌ってみた







桃｢……っ！｣





離れてても分かるくらい彼は顔を赤らめてた






それで多分、俺も顔真っ赤やと思う








心臓がバクバクして後の曲の記憶もあんまりないし






橙｢シゲめっちゃ顔真っ赤やん！｣


赤｢えー、この会場暑ない？？｣




メンバーにまでいじられる始末







……でも、そんなんどうでも良くて










俺は叶わぬ恋をしてしまったのかもしれない





もう二度と会うことのないであろう彼に





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