人間洗浄機９

日常311　プロ意識注入 ページ5

時は飛んでライブ２日前＿＿

「乱数、この照明どこに置く？」

「あ！それは、ここが良いな！」

「了解！」

「ありがと！A！」

＿照明チェック入りまーす！

そんな声が飛び交う現場。
今何をしているのかと言うと、ライブ会場の設営だ。
暗い雰囲気のMAHOUJINをFring Posseに相応しい会場にするべく、こうして自分たちで作り上げているのだ。

＿数時間後…

「ふむ、良い感じにできましたねぇ。」
「あぁ！そうだな！」
「可愛い会場に仕上がりましたね。」
「えっへん！僕たちにかかればこんなもんでしょ！」

ライブ会場はポップに仕上がり、Fring Posseに相応しいものになっていた。
ウキウキワクワクキラキラが溢れている。

４人は笑顔で顔を見合わせた。

「よし、明日はリハーサルだよ！当日まで気を抜かず頑張ろ〜！」

乱数が笑顔で声を上げる。
少女、帝統、幻太郎は

「はい！」「おうよ！」「えぇ。」

笑顔で乱数を見るのだった。



ライブ前日＿＿

リハーサルを終わらせ、細かい修正を加えていく。
こだわりにこだわった結果…

「こんなもんでしょ！」
「ふふ。かなり完成度は高いのではないでしょうか。」
「だな。明日が楽しみだぜ！」

３人はステージ上で納得のいった表情をしている。
皆生き生きとしていて楽しそうだ。

「お疲れ様でーす。」

少女は差し入れを持って３人の所に駆け寄った。

「あ、Aありがとう！」
「お〜これはこれは、かたじけない。」
「サンキュ！」

３人は少女から飲み物を受け取ると楽しそうに話す。

「いよいよ明日ですねぇ。」

幻太郎がしみじみと言葉を吐く。

「なんてったって金…じゃ無かった。プライドがかかってるからなぁ。」

「うーわ、帝統やっぱりお金の事ばっかじゃん。」

「うっせ。」

帝統はやはり、入場料総取りのことしか頭にないらしい。
少女にツッコまれてムスッとしている。

「なーに言ってるの？」

そんな中、乱数の声が響く。
一同の視線が乱数に集まった。

「ライブは来てくれる人たちが楽しむ場だよ！僕たちはその手助けをちょっとするだけ。
主役は、おねーさん達なんだからね！」

乱数はプロ意識が高いことを言い出す。

「流石乱数ですねぇ。帝統とは大違いだ。」

「幻太郎さんの言う通りです。…見習え。ギャンブル狂。」

少女と幻太郎の鋭い視線が帝統を襲った。。

「うるせぇ！そんな目で俺を見るなぁ！」

帝統が騒ぐ奥の方で、黒也は
＿＿グッ！
っと、親指を立てているのだった。

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