日常244 ストレス爆弾 ページ32
＿はぁ、最悪だ。
少女は蟒蛇を見てげんなりした表情を浮かべる。
そして、取りあえず
「ぐはっ！」
首根っこをずっと掴んでいた男に蹴りを入れて寂雷の元に駆け寄る。
「…想像以上にめんどくさいですね。」
「ふふふ、そうかな？興味深いよ。」
「その興味深ぁ精神、心広すぎません？」
少女は取りあえず蟒蛇の視界から外れたくて寂雷の大きな背中にしがみつく。
それを蟒蛇が許すはずも無く、
「おい！お前、俺のAちゃんに触るな！Aちゃん、今助けるよ！」
＿いや、本気で結構です。
少女は口を聞いたら終わりだと本能が告げているので、寂雷の背中に顔をうずめて耐える。
本当は顔面に一発拳を入れたいが、それも喜びそうなので却下だ。
少女の鳥肌が止まらない。
「Aさん、彼の事は…」
寂雷は一応念のためにと少女に確認を取るが、
「あ、真剣に迷惑だと思ってるんでどうぞ、一思いに。私は触りたくも無いので、今回は見てるだけにしますね。」
「わかったよ。Aさん、私の側から離れないように。」
と、とても早口であのような返事を返されたので笑いながら懐からマイクを取り出した。
「では、こちらも…おや。」
寂雷は声をかけようとチームメイトの姿を見て思わず黙る。
「・・・。」
独歩の周りの空気が重たかったのだ。
この重さ、覚えがある。
確か、第一回ディビジョンバトルの時、ストレスがMAXになった独歩に似ている。
「誰がミジンコだ。…どいつもこいつも好き勝手言いやがって！毎回毎回毎回、残業残業残業！
デート！？外せない用事！？ハゲに至っては何もない！？」
やはりそうであった。
独歩は絞り出すように、日ごろの恨みを口に出す。
…大体が会社の事ではあるが。
＿今度、カラオケでも連れていこう。
少女は心の中で固く決心した。
「俺が一体、何をしたって言うんだ！がぁぁぁぁぁぁ！！」
独歩はネクタイを緩めながら叫ぶ。
…ストレス爆弾一丁出来上がりだ。
「ふふふ、彼の方が興味深い。」
「もう…興味津々の子どもですか？」
寂雷は笑いながらマイクを握り締める。
そして＿
「関係無い俺を巻き込みやがってぇ！」
「何かごめん！独歩君！」
「お相手をしましょう。」
麻天狼の３人がマイクにスイッチを入れた。
＿＿数分後
まぁ、当然だ。
麻天狼が勝利し、神社には蟒蛇達が転がっていた。
「皆さん、お疲れ様です。」
少女は苦笑いで３人を労わった。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
