日常242 悪い意味で恋は盲目だ ページ30
「成程、美々海さんは狂おしいほど一二三君が好きだった。それであの犯行を。」
事件の真相が何となく見えてきたが、理由が馬鹿馬鹿しい。
「え…ちょっと待って。それじゃあ俺はタダの巻き添え！？」
そういうことになる。流石に可哀そうだ。
「で、でも、どうして俺たちの部屋に入れたんだ？」
確かに、そこが疑問だ。
独歩が疑問を素直にぶつけると、
＿チャリ…
と鍵の音がする。
「だって、部屋の鍵持ってるもん。」
「うわぁ。」
少女は思わず声に出してしまう。
そして、ハッとして自分の口を塞いだ。
＿私の声が入っちゃう。
そして、美々海は凄かった。
一二三の店の鍵、ロッカーの鍵、車の鍵、スポーツジムのロッカーの鍵、…一二三に関する物の鍵は全て持っているようだ。
＿この人、やべぇ。
少女が心の中で思うと同時に、
「この人、マジでやばい人だ！」
独歩は思いっきり叫んでいた。
賛同する。確かにやばい。
そんな中、一番恐怖を感じていてもおかしくない一二三は、真っすぐ美々海を見つめていた。
そういう所が�癸韻燭觸螳覆世蹐Δ�。
素晴らしい。
「でも…美々海さん、ボクのお客様じゃ無かったはず。」
＿いや、アンタ一二三さん指名じゃないんかーい！
少女は心の中で思いっきりツッコむ。
「それは…私は一二三君が好きすぎて指名できなかった！」
美々海はテレテレしながらそう話す。
でも違う、何かそうじゃないんだよ。
少女がツッコみたくてウズウズしている中、一二三は真剣な表情で眉を顰める。
「確か…貴方の担当は…蟒蛇だ。」
「そうよ…私は蟒蛇を使ってあの犯行を…」
＿ザッ…ザッ…
美々海が言うとともに、物陰から誰かが出てくる。
「ヒッヒッヒッヒ。そういうわけさ。」
出てきた男は、左馬刻のくれた写真にいた男、蟒蛇だった。
蟒蛇は美々海の肩に腕をまわし、
「今じゃ美々海は俺の女よ。」
自慢げにいちゃついている。
少女はその様子を見て、ゾワリと鳥肌を立たせる。
＿コツ コツ
美々海と蟒蛇に気を取られていて気が付かなかったが、靴音が近くでする。
少女と寂雷が慌てて周りを見渡すと、そこには蟒蛇と一緒に写真に写っていた男が数人。
「蟒蛇さん！いたっすよ！」
「うわぁ！」
寂雷の後ろに張り付いていた少女が、一番近くにいた男によって引っぺがされる。
＿やっべ、見つかった。
少女は首根っこを掴まれながらげんなりしている。
何故なら、
「おぉ！Aちゃん！」
蟒蛇は少女にぞっこんだったのだ。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
