日常237 クズは会員制 ページ25
「へぇ、このビルに地下なんてあるんですね。」
「えぇ、左馬刻くんの情報によるとこのビルの地下がアジトになっているようですよ。」
普通の街中。
何の変哲もないビルの前で少女たちは足を止める。
「では、行きましょうか。」
寂雷が先陣きって歩き出す。
「えぇ、行きましょう。」
ジゴロとなった一二三も物怖じすることなく進みだす。
すると、ビルの前には少女と独歩が残る。
「あぁ、…帰りたい。」
「独歩さん、今帰る家無いじゃないですか。」
「あ、そうだった。はぁ。…行くか。」
「行きましょう。」
独歩は肩を落としながら少女の１歩前を進む。
「安心しろ。何かあったら俺が死んでも庇うから。」
「安心できないので、死なない方法でお願いします。」
既にエレベーターは到着している。
それに少女たちも乗り込み、
「４・４・３。」
秘密の相性番号の様にエレベータのボタンを押すと…
＿グゥーン
エレベーターが下に下がっていく。
「…へぇ、本当にあったんだね。地下。」
「皆さん。気を引き締めますよ。」
寂雷がそう言った瞬間、扉が開く。
そこは＿＿
「わぁ、無駄にゴージャス。」
大理石で作られた、ヨーロッパの別荘の様な場所だった。
独歩以外のメンバーがスタスタとエレベータから出ていく。
1人残された独歩は、オドオドしながらも置いて行かれないようについて行った。
「どちら様で？」
「…ひぃ！」
そう言いながら強面の男が現れる。
独歩はその男が現れると、一二三の後ろに隠れた。
「ここは会員制なんですが。」
男は凄んで寂雷を睨みつける。
「人を探しています。蟒蛇さんという方です。」
「この写真の人、見たことありませんか？」
寂雷が怯えることなく堂々と要件を伝えると、少女はスマホを取り出し、左馬刻から送られてきていた蟒蛇の写真を見せつけた。
「・・・知りませんねぇ。お引き取りください。」
男は長い間の後に、帰るように促す。
「それは困りましたね。私たちも子どもの使いじゃありませんから。」
寂雷はサングラスをかけた男の目を見て、自分たちは引かないという意思を見せる。
すると、男は少女を見て、ニヤリと笑う。
「…では力ずくで、ということになりますね。」
＿パンッ
男が手を叩くと、周りに多くの会員(ヤクザ)が現れた。
そして、そのうちの１人が少女を拘束する。
「そこのお嬢さんを人質にとったらどうなるんでしょうね？」
男は嘗め回すような目で少女を見ると、下品な笑顔を見せた。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
