日常234 甘い男 ページ22
ヨコハマディビジョンのどこかのビルの上では、煙が天に昇っていた。
左馬刻と理鶯が七輪でトカゲ…を焼いて囲んでいたのだ。
「ん…」
理鶯が焼き立てのトカゲを左馬刻に差し出すものだから、左馬刻は少し嫌そうな顔をする。
「Aから電話か?何なら小官が出動しても構わんが?」
「…どうしてAからだってわかったんだ?」
「貴殿の表情が優しかったのでな。推察したのみだ。」
電話に出ていた左馬刻の表情が優しかったことから、理鶯は電話の相手を推察する。
流石軍人だ。
左馬刻はどこか恥ずかしそうに理鶯を睨む。
「…はぁ、まぁいい。お前が出張るとやり過ぎるからやめとけ。」
左馬刻は未だに差し出されているトカゲを無視して、とある人物に電話をかける。
しかし、理鶯が更にトカゲを近づけてきたので、
「…ん。」
左馬刻は少し嫌そうな顔をしながら、それを受け取った。
まったく。甘い男だ。
ヨコハマのとある警察署では、
_prrr…prrr…
「げっ、アイツからの電話か…。嫌な予感しかしないな。」
左馬刻の電話の相手である銃兎は少し嫌そうな顔をしながらも、後からとやかく言われることの方がめんどくさいので仕方なく電話に出る。
「…何の用だ。」
『おぅ、おめーに調べて欲しいものがあってな。』
_っち。やはり面倒ごとだ。
銃兎は心の中で悪態をつく。
「俺だって暇じゃねぇんだ。」
『まぁ、そうカリカリすんなよ。Aからの依頼だ。』
銃兎は少女の名前が聞こえた瞬間、頭を抱える。
「あの子は…また面倒ごとに足を突っ込んでいるんですか。」
『まぁ、そういうこった。取りあえず頼むわ。』
「はぁ…しょうがないですね。」
…甘い男だ。
左馬刻は少女から聞いた内容と調べて欲しいことを銃兎に伝える。
「あぁ、成程。事情は分かった。すぐに調べる。シンジュク署なら…」
_言いなりになる奴が2、3人いるからな。
銃兎はニヒルに笑うと、左馬刻からの電話を切った。
「…はぁ、やりますか。」
銃兎は人影の無い所に移動すると、スマホを取り出し、
_prrr…prrr…
例の<言いなり>に電話をかけた。
_prrr…prrr…
「折り返しが来ましたね。少し外で電話に出てきます。」
「了解しました。」
駐車可能な場所に止まっている車から、寂雷が降り<左馬刻さん>からの電話に出た。
「もしもし…」
『!?この声は先生じゃねぇか。…成程な。今から説明するわ。』
左馬刻は説明を始めた。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています! (2022年10月29日 18時) (レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております!8以降のパスワードを教えていただけないでしょうか? (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2021年1月17日 19時