ボクは " JOKER " (ページ2)

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▽JOKER ページ2

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「やっ…べぇ、遅刻！」

" 行ってきます " なんて、トーストくわえながら靴に足を入れる

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" ジャムは？ " なんて要らない心配が背中から飛んできて、一瞬悩むもそのまま無視してドアを開けた

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「はい、どいたどいたー」

『キャーーーーーーーッ！！！健人様よ！！！！！！』

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よくこの絵図らで、悲鳴出せるよな。としかめっ面で、それでもちょっと愛想良く女子たちを掻き分けて走る

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「おっはよ！」

「いった………おはよ。健人」

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牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけて、お下げ髪で

制服のスカートは膝下５cm

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『健人様、またあの子と話してる』

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周りの女子たちからそう言われるコイツは、俺の幼稚園の時からの幼馴染み

嫌がるコイツを無理矢理説得して同じ高校に入った

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「 A、そろそろいい加減にやめたら？その格好。ほんとはめちゃく……… 」

眼鏡の下からほんの少しだけ覗く、綺麗な二重の目が、鋭く睨みをきかせて俺の言葉を止めた

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「あー、はいはい。禁句でしたね～」

「健人、聡が探してたよ」

「やっべ……生徒会の集まり… 」

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" 私、知らないから " と靴箱を開く冷たい幼馴染みの後ろをもう１人の生徒会役員が素通りする

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「おいお前、なんで無視なんだよ」

「あっ、お疲れさまっす」

「お疲れさまっす、じゃねーよ」

「 A、おはよ」

「おはよ、風磨」

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俺たちに向けられた黄色い悲鳴を、気だるそうに掻き分けて歩いていくAの背中を見送って

風磨と２人、生徒会室へ歩き出した