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風丸side
エイリア学園と対峙後、人数が減ってしまった雷門イレブンは
吉良瞳子監督を新監督として迎え入れ、地上最強イレブンを作り上げるために雷門中を出発した
奈良でエイリア学園の襲撃があったとの報告を受け、そこに向かうまでに新メンバーを迎えることになった
新たなメンバーとして、瞳子監督の口から「七瀬 A」という選手が挙がったが
キャラバンにいるうちの誰一人として、その選手のことを知っている人はいなかった
かくいう俺ももちろん、初めて聞く名前だった
どういう奴なんだろうかと隣に座っている円堂と話をしていた
「きっとサッカーが大好きな奴さ !
そんできっとすっげーサッカーが上手いんだ !」
円堂はきっと新しいメンバーを迎えるときはいつもこんなことを言うんだろうな と思いクスリと笑った
ｷｷｰｯ
キャラバンが止まると
「みんなはここで待っているように」
と瞳子監督はそう言ってキャラバンを降りていった
「どんな人なんですかねぇ
ワクワクしてきました !」
と音無のウキウキとした声が前から聞こえてきた
俺はそう声に出すことはなかったが、内心新しいメンバーを迎えることを楽しみにしていた
瞳子監督がキャラバンを降りて約20分
キャラバンの扉が開き、瞳子監督が乗り込んできた
そして そのすぐ後ろから綺麗な薄ピンク色の髪をした顔の整った子が乗り込んできた
一瞬キャラバンの中は静かになった
が すぐにざわざわとし始めた
「わぁ !
すっごくすっごく綺麗な人です !!」
音無が興奮しながら声を上げた
後方からも「綺麗な人っす〜」と壁山の声も聞こえてきた
彼女に見惚れてしまった
言葉が出なかった
それほどに彼女は綺麗だった
彼女ははじめこそ戸惑っているようだったがふわりと優しく笑顔になったと思えば、
「はじめまして、これからお世話になります 七瀬 Aです。
名前で呼んでくれると嬉しい.. かな !
これからよろしくお願いしますね。
宇宙人なんかやっつけちゃいましょう !!」
と白い歯をのぞかせて ﾆｯ と笑った
八重歯が特徴的で先ほどまでの綺麗さとは打って変わって
悪戯好きな子供のようで可愛かった
俺は何故だか全身が熱くなるのを感じた
きっと車内の気温がみんなの興奮で上がったのだろう
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作者名：なついろ | 作成日時：2020年2月26日 4時
