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ハーフタイムが終わり、3人をベンチに下げた状態で残りのメンバーが守備位置に着く
赤髪の女の子は7人しかフィールドにいない雷門イレブンに対して腹を立てているようで鬼道君に詰め寄ったが これは作戦だ と鬼道君は監督には納得していないなんて言う素振りを見せずに答えた
マネージャー陣が不安そうな表情でフィールドを見つめる中後半が始まった
再び激しい攻防が続くものの雷門イレブンが押し負けることはなかった
7人というハンデを追っていても人数の足りない分をしっかりと運動量でカバーできていた
前半までとは違いスムーズに試合が進んでいくことに鬼道君は軽い違和感を覚えているようだった
「夏美ちゃん、秋ちゃん、春奈ちゃん、
アイシングの準備 しよっか」
鬼道君がボールを出し、試合が少し中断している隙に声をかけた
3人は不思議そうな顔をしたがすぐに用意してくれた
3人が準備してくれている間にケガ人3人組をブルーシートの上に座らせる
1人ずつ患部を出して状態を確認すると幸いにもそこまで酷いけがではなかった
夏美ちゃんは壁山君の背中に湿布を張るとすぐに瞳子さんの横に戻っており、
秋ちゃんは風丸君に春奈ちゃんは染岡君にアイシングを施しながら声をかけていた
みんなに迷惑をかけてはいけない という3人の気持ちはよく分かった
でも、
その余計な考えが逆に迷惑なんだけどなぁ
なんて言えるはずもなく口を噤んだ
アイシングを施される3人を見て鬼道君はあの違和感の正体を掴んだようだった
鬼道君だけではなく、豪炎寺君も円堂君も瞳子さんがなぜあのような指示をしたのか気付き始めていた
そんな彼らの表情を見て瞳子さんは満足したように微笑んだ
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作者名:なついろ | 作成日時:2020年2月26日 4時