意味が分ると怖い話 ┏┛９┗┓

葬式ごっこ ページ16

俺と仲間の３人は、


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一ヶ月前に事故で死んだクラスメイトのＴの名前を使って、
『儀式ごっこ』をする事にした。

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夜の学校に集まり、Ｔが使用してた机に、
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火を灯した蝋燭と鈴を置き手を取り合った。
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準備は整った。
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「じゃー電気消すよ」 真っ暗になった教室を、
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蝋燭の火がわずかに照らす。
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俺は目を閉じてＴの名を呼び続けた。
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鈴の音はしなかったが、だんだん怖くなってきた。
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気のせいか、仲間が強く俺の手を握ってきた。

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みんな怖いのだろう。 二重の暗闇が怖くて、
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目を開けたくて仕方なかった。

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けれど、もしＴの幽霊がいたら･･･

結局、儀式はわずか３分で終了した。
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何かあってからでは遅いし･･･

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俺達とＴはそんなに親しくなかったから、
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話すことも何もなかったし･･･
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後日、そのことが担任の先生にばれて
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めちゃくちゃ怒られた。
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『儀式ごっこ』は禁止となった。
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