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チシヤside
「Aじゃないか、何があったんだい？」
俺が1番Aに聞きたい事をボーシヤが言う。
「スペードの8。かなりの体力戦だった。」
息を切らした彼女が右手にトランプを持ち、仰ぎながらそう言う。まさか、スペードの8のゲームを1人で行ってクリアしたのか？
「嘘やろ、スペース8を1人で行ってクリアしたんか？」
動揺していたのは俺だけではない。クイナもボーシヤの後ろにいる幹部会の奴らも驚いた表情を見せていた。
「...スペードの8！！これでまた出国に一歩近づいたよ！」
「A、やはり君はやってくれた！」
ボーシヤが彼女を称賛する。
益々好かれちゃうんじゃないの。辞めてほしいね。
「彼女、才能あるね」
クイナにそう言うと「そんな事とっくに知ってるわ」と呆れた様に笑った。
そうしてAは部屋に戻って行った。
後ろからついて行き彼女の様子を見ていたら絆創膏を貼るのを手こずっていた。
「手伝おうか？」
普段はこんな事言わない。でもAに考える暇もなく声を掛けていた。
ゲームに行っていると思っているであろう彼女は俺を目の前にして少し驚いた様な安心した様な表情を見せた。
月明かりに照らされるAの顔は実に興味深い。
彼女の横に腰をかけた。澄んだ茶色の目に胸が騒ぐ。
「なんでゲームに参加したの？」
「たまたま体育館で休憩してたら、そこがゲーム会場になっちゃって、運悪すぎるよね笑」
運が悪いどころではない。まるでAをスペードの8に参加させようと仕組んでいたみたいだ。
とりあえず顔の傷の処置をしようと思い、Aの手から絆創膏を奪う。
「綺麗な顔が台無しだねぇ」
白く透明感のある頬に一筋の痛々しい赤い線がついている。
俺がずっと顔を見つめていたからなのか彼女が恥ずかしそうに顔を横に向ける。
前のシチュエーションと同じだなと思い前のAの様に顔をこっちに向けた。
「やめてよチシヤ、恥ずかしいから」
そう言うAに「前の仕返しだよ」と言うけど彼女はなんのことか分からない様子だった。その間に絆創膏をAの頬に貼った。
足を見るとやっぱりかなり深く切り付けられていた。
どんなゲームで傷つけたのは誰なのかはさっぱり分からないけど、こんなに深く傷をつけた奴に虫唾が走る。
消毒液を傷に流し込むとかなり痛むのか表情をかなり濁らせていた。
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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (
レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです！キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです！よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します！この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます（ ; ; ）早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ay. | 作成日時：2023年2月4日 20時
