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柊side
涙を流しながら、「消えたい」と呟くA
…こいつにとってはこの10日間は苦しすぎるものなのかもしれない
それでも、景山の死と向き合わなければならない
柊「…A、この10日間、俺と景山の死とクラスメイトと、向き合ってくれ」
「どうして…?」
柊「お前も前に進まないといけない
このまま、止まっててもいいのか?」
「もう…どうでも…いいんです」
なんで、そんな諦めた顔をするんだ…
Aのイ ジメに関しては、早い段階で気がついていたし、声もかけた
それでも
「…別に…気にしてませんから…
他の先生にも…放っておいてもらってますから…」
そう言われ、何も言えなくなった
柊「なぁ、A
お前、卒業後はどうするつもりなんだ?」
Aは受験をしなかった
就職するにしろ、何かしらの報告があっても良さそうなのに、何の連絡もなかった
ずっと気になっていた
「…わかりません…」
柊「…え?」
「なんか…もう…どうでもよくって…」
一瞬、ふざけてるのかと思い、Aの顔を覗き込む
けれど、彼女の顔は思ったよりも虚ろで、瞳には何も映っていなかった
柊「…お前、まさか…!」
「…教室に…戻ります」
柊「待て!話はまだ__________」
「もう…いいんです…」
胸が締め付けられるほどに、悲しげな顔
ありがとうございました
そう呟いて、部屋を出ていった
モニターで確認すると、教室に入ることはなく、廊下に膝を抱えて座っている
柊「…俺は怖いよ、お前が」
気がつけば消えてしまいそうなほど、儚いお前が
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sei(プロフ) - 楽しんで読ませてもらってます!私にもその文才欲しいくらいです。・゜゜(ノД`) (2019年3月21日 17時) (レス) id: cd07a6348c (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます!頑張りますね( ̄^ ̄)ゞ (2019年3月18日 18時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください(*^o^*) (2019年3月18日 14時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - ラビットさん» ありがとうございます!ラビットさんのお言葉、とっても励みになります! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット(プロフ) - ものすごく面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 19時) (レス) id: 80ad6ef553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バボちゃん | 作成日時:2019年3月14日 20時