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何も思わないわけがない…
でも、何もしなかった私は何も思わなかったのと同じだ
柊「過去の自分が、今の自分を作る!
だから、過去から逃げてるお前も、お前も、お前も!
極めて幼稚なガキのまま、成長が止まってるって訳だ!
そんな奴らが...一体なにから卒業するって言うんだよ!」
先生の叫び声が教室にこだまする
柊「いいか、聞け!
なぜ景山澪奈は、死ななければならなかったのか!
これから、彼女の生き様を通して、お前らの考えがいかに脆く、弱いものなのか!
思い知らせてやる!」
中「ふざけんじゃねぇ...ふざけんじゃねぇよ!」
水越さんの彼氏、中尾 蓮くんが先生に掴みかかった
でも、先生は変わらずに私たちに訴えかける
柊「そして、変わるんだ...!
悪意にまみれたナイフで、穢れなき弱者を傷つけないように、変わるんだよ...!
変わってくれ...!」
先生が中尾くんから手を離し、懇願するように言った
柊「変わってくれ…」
その声は震えていて、どうにか私は先生の側にいてあげたいと思った
けれど、突然警告音のような音が鳴り響いた
柊「…警察のみなさん、言ったはずですよ?
“ 次の指示があるまで待っていてください ” と
“ 大人しくしていなければ、生徒たちの命は保証しない ” と…」
さっきまでの声が嘘のように冷たくなる
柊「いいでしょう、そちらがその気なら
最初の犠牲者はお前だ」
先生の視線の先にいたのは、中尾くんだった
先生は中尾くんを殴り、気絶させ、その上から馬乗りになった
教室は悲鳴で溢れかえる
「Aは絵がうまいなぁ」
「そんな…こと…ないです」
「…俺はこのあたり、好きだけどなぁ」
私の絵を優しく撫でていてくれた、あの手がナイフを持って、人を刺そうとしている
「…やめてくださいっ!」
何も考えずに先生に飛びついた
柊「…A、離れろ」
「…私でいい…です」
甲「おいっ!お前…!」
周りがざわつくけれど、どうでもいい
「どうせ…私なんて…いてもいなくても…同じだから…
ずっと苦しかったから…
どうせあと10日で…全部…終わるから…」
先生が僅かに息をのんだのがわかった
柊「…悪いな、A」
どうして謝るんですか?
そう聞こうとした瞬間、お腹に強い衝撃を受けた
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sei(プロフ) - 楽しんで読ませてもらってます!私にもその文才欲しいくらいです。・゜゜(ノД`) (2019年3月21日 17時) (レス) id: cd07a6348c (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます!頑張りますね( ̄^ ̄)ゞ (2019年3月18日 18時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください(*^o^*) (2019年3月18日 14時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - ラビットさん» ありがとうございます!ラビットさんのお言葉、とっても励みになります! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット(プロフ) - ものすごく面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 19時) (レス) id: 80ad6ef553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バボちゃん | 作成日時:2019年3月14日 20時