[メリオダス]消えたもの２ (ページ36)

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☆67話☆ ページ36

メリオダスside

Aにキスしてやった

どさくさ紛れというか、それが目的というか
あいかわらず触り心地のいいこいつの旨を揉みながら

昨日の夜されたように、触れるだけのキスを

俺の前には顔が真っ赤のA

じわじわ赤くしたかと思うと、プシュゥ…と音を立てて今の顔になったのだ

「団長また触ったなぁ！！」

なーんてディアンヌに言われたけど気にしない

昨日の仕返しと俺は言ったけど少し違う
それもあるのだけど

なんだろうな…

八つ当たりに近いものかもしれない
言ってみれば、「我慢し続けてたやりたいことをした」という感じに

ずっとずっと、耐えてきたから
少しくらい……いいよな？

馬鹿な彼女は気づいてくれるわけないけど

それでも今は、できたことに満足…ということにしよう

俺は一旦Aから離れて、切り替えるように手を思い切り叩いた

「よしっ！朝飯の時間だし、食おうぜ？」

「「は～いっ！」」

明るく返事するAとエリザベス

エリザベスはさっきからすごい笑顔で両手を握っている

そしてAに何か話しかけたかと思うと、またAが赤くなって下を向いた

…他のやつらには見えなかったと思うけど

――――『やりましたねAっ』

――――『い、言わないでっ！』

どうやらあいつには全てお見通しのようで

つーか、Aがエリザベスに相談した…のかもしれない

どちらにせよ、バレちまったのは事実だ
とりあえず気をつけてAとくっつかねば

……他に見たやつ、いないよな？