[メリオダス]消えたもの２ (ページ4)

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☆38話☆ ページ4

メリオダスside

Aの応援に少し浮かれつつリングに上がる
少しだからな。スゴくじゃないぞ！

俺の相手はケインっつーじいさん。キングを倒したやつだ
ギデオンの場所を教えてくれたやつでもある

「準決勝二組目、メリオダフ対ケイン！喧嘩開始ー！！」

「いや～驚いたわい」

「？」

ケインが何やら言い出す。なにに驚いたんだ？

どっかで見覚えがあると思うんだけどな…

「その顔を見たときまさかとは思ったが、メリオダフという名前を聞いてそれが確信に変わった
＿＿＿＿お前さん……メリオダスの息子じゃな？」

「うんにゃ、メリオダスは俺だけど？」

「どうぇぇぇぇぇ！？」

あっさり正体明かした俺も俺だけど、それにすごい驚き方をするケインにも俺は驚いた

「バカを言え！！メリオダスがお前さんのような小僧なわけかるか！！」

「しーっ。今は事情あって名前伏せてんだから」

「もしあやつが生きておったら、三十路過ぎの青年になっとるわ」

「そんなこと言われてもな……」

「儂を覚えておらん時点で怪しいの」

「うん、悪いけど」

「もしお前が儂の言うメリオダスなら……守るべき王国を裏切り、なお生きておるお前を絶対に許しはせん！！」

ケインがマントを脱ぎ捨てた。服の胸元にある紋章。それには見覚えがあった

いや、忘れるはずがないんだ

「ダナフォールの………」

ダナフォール王国。今は亡き大国

それは俺とリズ。そして、Aと共に暮らしてきた王国だった

思い出の場所でもあり、因縁の場所でもある。なかったことにはしてはいけない、傷の場所

その元騎士が今、俺の目の前に現れた