#121 ページ26
.
Settsu side.
寮でのんびりしながら、テキトーな奴らとテレビを眺める。
画面には、当たり前のように由井ちゃん。
…ちなみに、隣にいるのは当たり前のように知らない男。
いや、バラエティ番組だってのはわかってんだけど。
やっぱり、由井ちゃんの隣に知らねぇ男がいるだけで腹が立ってしまう。
つーか今日の衣装エ ロくね？
勘弁してくれ。
「あ…この隣の男の人、この前由井さんとドラマで共演してた人だよね。
確か、彼の方は一話のみのスペシャルキャストだったけど。」
「紬さん、よく知ってんすね。」
「あはは…まぁ…。」
隣にいた紬さんが、テレビに出てるやつの解説をしてくれる。
つーか、なんで紬さんこんな詳しいんだ…？
紬さんはあんまり芸能ネタに詳しそうな感じがしなかったから意外すぎた。
「で、この人がこの前由井さんとラジオで…」
「紬さん。」
「あ"っ…、何かな万里くん…！」
「アンタもしかして…」
俺の中にあった一つの可能性。
というか、嫌な想像。
それは、紬さんが由井ちゃんのことが好きだということ。
たしかに、由井ちゃんと紬さんは最初の方から仲が良かって気がする。
今でも2人で庭に行ってたりするし、この前紬さん由井ちゃんの写真集買ってたし。
もし紬さんがライバルなら、かなり厳しい。
そう思い、俺は"由井ちゃんのこと好きなの"ということを聞こうとした。
「やっぱり…バレちゃった…？
あはは…ダメだな俺。隠してるつもりだったんだけど…。」
「っ！！じゃあ…マジで…？」
「うん…。」
紬さんは、おもむろに自分のケツポケットから財布を取り出した。
何で財布？と思ったが、止めたりはしない。
そして、紬さんは何やらカードを取り出した。
「俺…実は…………、由井さんのガチファンなんだっ！！！」
「…………は？？？」
紬さんの手に持っていたものをよくよく見てみる。
ちなみに、紬さんはこれでもかというほど顔を赤くしていた。
「由井ちゃんの…個人ファンクラブ！？
しかも2番てアンタ…」
「さっ、最初はね！？普通に芝居が好きなだけだったんだけど…！
追っかけてるうちに気がつけばって感じで…！
今度由井さんの18の誕生日なんだ。その記念でファンクラブが開設されて…！1番とれなかったからすごく悔しくて…。
ちなみに、0番は幻のでね！由井さ…」
「……。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 835人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢花(仮垢) - 夢主ちゃん頑張れ…。あ、どこかは忘れましたが(すみません)、この続編のどこかに「してしまった」の所が「してひまった」になってました。今自分が覚えてるってことは割と最後の方です()中途半端 (2018年11月16日 9時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 悠斗さん» コメント、並びにご指摘ありがとうございます。早急に訂正させていただきます。大変失礼いたしました。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 92b7e8a327 (このIDを非表示/違反報告)
悠斗(プロフ) - いつも楽しく読んでいます。文字ミスなのですが120ページの「仕事が立て込んでて、MANKAI両へ帰る余裕がなかったのだ。」 のところで『両』ではなく『寮』ですよね。 (2018年4月7日 11時) (レス) id: c0cfb0f959 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - いやぁぁぁｯ///みすみーｯ///本当この作品大好きです!!! (2018年4月3日 0時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - ひぃゃゃゃゃああ！！！三角〜！！！かわいいよ〜〜〜！！！ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 700d4b33cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青
| 作成日時：2017年11月6日 22時
