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貼り付けた笑顔を向けたAの両側で、2人のギャルは目配せしたあと俺に保健室に連れて行ってもらうように仕向けた。ウィンクされたので、恐らくわざとだろう。言葉に甘えてAの肩を支える。
だが片側だと不安定だし進みも遅いのでこっちの方が速いか、と思い膝の裏に手を回す。思っていたより腕にかかる負担が少なく、勢いよく持ち上げてしまった。驚いたAに手を回され、顔の距離が近付く。
長い髪から漂うシャンプーの良い匂いと、トントンのジャージの匂いが混ざった香りがしてなんだか複雑になった。
こいつ、こんな軽かったんか。確かに俺が振ってしまったあと、ダイエットをしたと聞いた。元々太ってたわけでもない。むしろ細い方やと思っとったけど、抱き上げているのに少し物足りないくらいの重量感で少し不安を覚える。
…このままいなくなったりせえへんよな。消えたりせえへんよな。
俺の前から、居なくなったりせえへんよな。
もし、本当にAがトントンのことを好きやったら、俺は素直に応援出来るんやろうか。トントンは良い奴や。童貞やけど気ぃ遣える男やし優しいし仕事も出来るし頭も良いし背も高い。彼氏にするには申し分ない男やろう。
でも、Aの隣に誰か俺じゃない男が並んでいるのを、俺は素直に受け入れられるだろうか。友達のAの恋を、応援出来るのだろうか。あぁ、この感情は、きっとあれだ。
…俺は、きっと、好きになってしまった。
でも、それは許されることなのだろうか。
なぁ。もし、もしやで？
もしお前がトントンのこともコネシマのこともただの友達で、他に誰も好きな人はおらんくて、まだ俺にチャンスがあるんやったら。
俺がかけてしまった"友達"という呪いを、俺がぶっ壊してもええかな。
自分の両腕の中で恥ずかしそうに縮こまっているAを一瞥する。一切こっちを見ようとはしないが、うっすらと赤面しているのが見えて思わずニヤけてしまう。あぁ、愛おしくてたまらない。
なぁ、好きになるってこんな感じやったんやな。
俺は、こんな気持ちやったお前を、酷く傷付けてしまったんやな。
好きになってはいけないと思っていた毎日とは違う心の圧迫感を感じる。
ごめんな。
もう俺、お前と"友達"は嫌や。
今度は、俺が追いかけてもええかな。
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サイパス - 悠亜さん» (°д°;;)ﾊﾜﾜﾜﾜﾜ 見るの遅くなってしまってごめんなさい(;´д｀)
ありがとうございます（＞＜。）。。 (2019年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 名無しのキッコーマンさん» 名無しのキッコーマンさんコメントありがとうございます！一途な子素敵ですよね。恋は自覚するまでも時間を要することもあるので、いつか体験したときにそっとこの小説を思い出してくれたら嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 片想い、切ないですね。僕は恋を体験したことないけど、夢主ちゃんみたいに一途な子に好かれてたら嬉しく思います! (2019年5月5日 19時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - あっ！言い忘れてました…
お願いいたします (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - リクエストしていいですか？
もしよかったらシャオちゃんとの恋愛小説を描いてください/// (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠亜 | 作成日時：2019年4月19日 11時
