All for the first time〜EunHyuk〜1

メッセージ〜side eunhyuk〜 ページ43

ウニョク『痛っ！』

ドンヘ『ヒョク、お前中学生みたいだぞ？』


言われてみるとそうかもしれない

今まで好きになった女の子もいるけど、ここまでになったことはない

心が浮つき過ぎて本当に中学生男子だ


帰りのバンに乗り込むと直ぐにAちゃん宛にメッセージを送る…


ウニョク『あぁ〜ッ！』

リョウク『馬鹿ヒョン、うるさ〜い』


さっきまで静かに睡魔と戦っていたはずのリョウクに怒られる

それもそのはず

Aちゃんに送るメッセージを書いては消してを繰り返している



“家着いた？

今日は本当に楽しかった

また飲みに行こう

ウニョク”


ウニョク『はぁ〜』


最終的に書けたのはこの3文

ホント中学生レベル


メッセージと格闘しているうちに、宿舎に着いてしまった

直ぐに部屋に戻って…と言いたいところだがそうもいかない

寝ちゃったメンバーをドンヘと運ぶ


ウニョク『なんでいつも俺たちの役目なの〜!?』

ドンヘ『しょうがないだろ、俺たちは飲まないんだから』

『お前が飲んだら、俺は全員を運ばなきゃなんないだぞ』

ウニョク『はぁ〜』


さっき俺を怒ったリョウクも今じゃ夢の中


ウニョク『俺に悪口だけ言って、寝るなっての！』

リョウク『むにゃむにゃ』

ウニョク『はぁ〜』



何とかドンヘとメンバーを運び終わると、直ぐにスマホを開ける


(良かった、まだ来てない)



ウニョク『ドンヘ〜、先シャワー浴びるわ』

ドンヘ『ん〜』


シャワーを浴びている間も気分がいい




ドンヘ『ヒョク、うるさい』

ウニョク『あ、悪りぃ』


気分が良くて、思わず歌っていたらしい


(でも、俺だって歌手なのに歌ったら怒られるってひどくない？)

(まぁ、上手くはない…けど…)



シャワーから戻り、ソファでテレビを見ているとスマホの受信音が鳴った


“私も今日、本当に楽しかった

ウニョクオッパの隣にいるって言ってたのに、あまりいられなくてごめんなさい

オッパたちみんな酔ってたけど、大丈夫？

もし、辛かったらオレンジジュースとかを飲んでみて

次のブラジル公演、成功しますように！

A”


ウニョク『フフフ』

ドンヘ『何見てんの？』

ウニョク『何でもない』

ドンヘ『何で隠すの！』

ウニョク『お前は見なくていい！』

ドンヘ『何で〜!』

ウニョク『ダメだって』


いつものように呆れてものが言えないような争いを30分やった


(ホント、俺たちガキだわ)

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