恥ずかしいから ページ20
リラはずっと私の話をしている
ICAOに史上最年少で行ったこと
今、史上最年少でチーム長をしてること
それをメンバーも興味深々で聞くから、聞いてるこちっが恥ずかしくなる
A『リラ、もう私の話はいいから』
リラ『なんでですか?先輩の話なんていくらでも話せますよ?』
キュヒョン『恥ずかしんじゃないですか?』
A『も、もういいって!』
言葉にされると余計に恥ずかしい
恐らく私の顔は、メンバーの裸を見た時よりも赤いだろう
それからもメンバーとのおしゃべりは尽きず、気が付くと自然に2つのグループに分かれていた
年長者の方々とシウォンさん、ソンミンさん、シンドンさんはリラの方
リョウクさんとキュヒョンさん、ソラオンニがいるからなのか仲良しのシウォンさんの方には行かず、こっちで話を聞いているウニョクさんとべったりくっついているドンヘさんと私
話の内容は違うだろうけど、お互いに盛り上がっている
リラの方はみんなリラの話を夢中になって聞いている
それもそうだ
リラは尋常じゃない社交能力を持っている
リラが訓練生として来るまで、私は職場に友達という友達がいなかった
最初は同僚とも仲良くやっていた
でも、私が他の人よりどんどん先に進んでいくのを見て、みんな私を蔑んでいた
上司と寝たなんて言うデマはあっという間に広がり、私の後の訓練生ですら、私に話しかけようとはしなかった
ちょうどその時に来たのがICAOへの出向の話だった
私はこの場から逃げ出したい一心で、その話を即OKし、当時の室長室から出ようとした時だった
1人の女の子が立っていた
A『室長なら、もう話し終わったから入ってもいいよ』
リラ『室長に話に来たわけじゃありません、ただ…A先輩を追いかけてたらここに来ちゃっただけで…』
A『えっ?私?』
リラ『あの!ホントは聞くつもりじゃなかったんですけど…先輩、本当にICAOに行かれるんですか?』
A『え?うん、そのつもりだけど…』
リラ『あぁ〜、もっと先に話しとくべきだった』
『あの先輩、ランチまだですよね?』
A『うん』
リラ『あの、今から一緒にランチ行きましょう!』
A『えっ?あっ、ちょっと!』
私の手をずんずん引っ張っていくリラに、私は嫌な気がしなかった
リラは本当にいい子で、皆から嫌われている私にも分け隔てなく接してくれた
カナダへ旅立つ日もリラは私を見て、号泣していた
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mayu(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ありがとうございます。3つの小説の掛け持ちにはなりますが、少しずつ更新していくつもりです (2020年2月12日 18時) (レス) id: 638b387d49 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - 「All for the first time」さっそく読ませていただきました。 これからどんな展開になるのかこのストーリーの続きを楽しみにしています。 頑張ってください。 (2020年2月12日 17時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mayu | 作成日時:2020年2月12日 17時