SJ★Ever Lasting…１１★

はじめての ページ16

A『できたー』

ｲﾄｩｸ『うん。いい感じ』

朝から、昨日の記念写真が早く欲しいってダダをこねられて、プリントアウト中。

その中の1枚を、壁のボードに貼った。

ｲﾄｩｸ『キスの写真は貼らないの?』

キスしてる写真をピラピラさせながら、イトゥクはご満悦。

A『貼らないよ。ジョンスもだめだよ』

ｲﾄｩｸ『えー。引きのばして飾りたい(笑)』

A『だめ(笑)』

ｲﾄｩｸ『・・この写真さ』

初めて2人で撮った写真に、イトゥクが手を伸ばす。

ｲﾄｩｸ『この時、もうAのこと好きだった』

まだ付き合う前。月がきれいだよってメールしたら、そこにイトゥクがいて、うちにごはん食べに来たんだよね。

A『私も、もう好きだったよ』

ｲﾄｩｸ『両想いだ』

A『でも、片想いだと思ってた』

ｲﾄｩｸ『僕も。Aは前の彼のことが引っ掛かってるって言ってたし』

・・あぁ、そう言えばそうだったな。

ｲﾄｩｸ『まだ、彼のこと、気になる?』

・・どうなんだろう。

A『正直、ゼロになったかって言われるとそうじゃないけど・・でも、オッパのことなんて全然考えてなかったな』

ｲﾄｩｸ『そっか・・・ゼロじゃない、か』

A『ジョンスだって、昔の彼女のこと、全部忘れてゼロにはならないでしょ?』

ｲﾄｩｸ『まぁ・・・・・そうだね』

イトゥクがふと、誰かを懐かしむような優しい顔をした。

A『・・・・今、昔の彼女のこと思い出してたでしょ』

・・・・なんか、やだ。やだやだやだ!!!

ｲﾄｩｸ『だって!!今の流れ的に仕方ないよ!!』

ヤキモチ妬いてるって思われるのも嫌で、無言でキッチンに逃げ込む。

昔の彼女のこと思い出されただけで、こんなにモヤモヤするなんて。

キボム君とかキュヒョンとどうこうあった私の傍にいてくれる彼は、なんて心が広いんだろう・・・。

ｲﾄｩｸ『Aー』

後ろから抱きしめられただけで、モヤモヤ絡まってるココロが、いとも簡単にするするほどけてしまう。

ｲﾄｩｸ『ごめん』

イトゥクは何も悪くないのに、すぐ謝っちゃうんだから。

A『ううん。私の方がごめん』

ｲﾄｩｸ『初めてヤキモチ妬いた?』

A『・・・知らない』

ｲﾄｩｸ『ｲﾀﾀﾀﾀ!!・・ごめんって(笑)』

やけに嬉しそうな声がなんか悔しくて、抱きしめられてる腕をぎゅっとつねった。

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