［ONE PIECE］○○しないと出られない部屋

ポッキーゲームしないと出られない部屋 ページ14

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エリー様リクエスト！ありがとうございます！






｢いやまたかよ…｣

｢サボ君率高いね｣

｢革命軍的には大迷惑な話だな｣




3回目となれば流石に落ち着いていて安心する。

中々にこの部屋へ来ている参謀総長はもう部屋の仕組みなどは気にしないことにしたらしい。

早く帰ろう。言外に2人の間でそう決まり、同時にお題のある扉へ顔を向ける。



"ポッキーゲームしないと出られない部屋"



また同時に顔を見合わせて、レティは首を傾げ、サボは溜息をついた。




｢ポッキー、あるよ｣

｢いやなんであるんだよ｣

｢机にあった｣




用意済みだったらしい。この部屋の主の用意周到さに腹が立つよりも呆れが勝った。

ポッキーを取り出して何故か普通に食べたレティを取り敢えず小突いて、自分も1本取り出しチョコの方を咥えさせる。

反対側を口に含んで、ぱっと前を見たサボは固まった。


思った以上に近かった。驚いた。




｢たべるの？｣




ポッキーを咥えているせいでいつもより滑舌が回らないその言い方に目を瞬かせたサボはくすりと笑って。

そーだよ。言いながらどんどん食べていく。




｢んっ、｣




最後まで食べたところで唇が重なって、離れる前に舌でぺろりと舐められた。

ごちそーさん。不敵に笑ったサボ君に胸がしまるように痛んで思いっきり抱きついた。


やっぱり、私は兄弟達が大好きだ。




｢開いてるな。早く帰るぞ｣

｢うん｣




優しく頭を撫でたその手で手を引かれ、そのまま部屋から出る。

仲良さげに出ていく姿は流石兄弟と言うべきか。






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